歴代最年少スーパー戦隊・小宮璃央が初挑戦のミュージカルで奮闘中「歌もアクションも5倍ハード」
俳優の小宮璃央と西葉瑞希が11月11日から上演されるミュージカル「Shuffle!~まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』~」でW主演を果たす。2つの有名な童話が合体するという不思議な世界で歌あり、アクションありのステージが繰り広げられる。小宮にとっては今回ミュージカル初挑戦となり、スーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」(2020年)で共演した2人が久しぶりに舞台で顔を合わせた。
歌ありアクションありの不思議なミュージカル「Shuffle!~まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』~」
俳優の小宮璃央と西葉瑞希が11月11日から上演されるミュージカル「Shuffle!~まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』~」でW主演を果たす。2つの有名な童話が合体するという不思議な世界で歌あり、アクションありのステージが繰り広げられる。小宮にとっては今回ミュージカル初挑戦となり、スーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」(2020年)で共演した2人が久しぶりに舞台で顔を合わせた。(取材・文=福嶋剛)
――久しぶりの再会ですね。お互いの印象はいかがですか。
西葉「小宮くんは一気に大人っぽくなりましたよね。最初に出会ったのは3年前だから私が20歳で」
小宮「僕は17歳でした」
西葉「まだ赤ちゃんだったよね?」
小宮「いやいや、それは言いすぎですよ(笑)」
西葉「小宮くんは私の弟と同い年なんです。だから本当に現場でも弟を見ているようで。右も左も分からなくて『どうしよう?』みたいな最初の頃がなつかしいよね?」
小宮「なつかしいですね。『分からないよ~』って現場でウロウロしていたら(松本)寛也さん(※)に『モンチッチ』ってニックネームを付けられたりして(笑)」
※松本寛也:「魔法戦隊マジレンジャー」マジイエロー役、2017年よりスーパー戦隊親善大使として活躍中。
西葉「そうだった(笑)。ところが最終回に近付いてくると見違えるほどたくましくなって。今はテレビをつけたらドラマやバラエティーにいっぱい出ていて、この前ドッキリも仕掛けられていたよね?」
小宮「そんなところまで見てくれたんですか! 瑞希さんは本当に姉貴みたいな人なんですよ」
西葉「完全に弟を見守る姉です(笑)。今まで大きい動きや分かりやすさ重視のお芝居でご一緒していたので、今はすごく自然なお芝居をされていて雰囲気もすごく大人っぽくなったね」
小宮「ありがとうございます。最近の瑞希さんのSNSを拝見したらものすごいたくさんの舞台でいろんな役柄を演じていて。今回久しぶりにお会いしたんですが、3年前とはずいぶん変わったなって。瑞希さんこそすごく頼もしくなりましたよ!って、ちょっと上から目線ですが(笑)」
西葉「アハハハ(笑)。ありがとう」
――さて、そんなお2人が今回出演されるのがミュージカル「Shuffle!~まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』~」です。小宮さんは三銃士のダルタニアン役で西葉さんは若草物語の四女・エイミー役でともに主役を演じるということですが、“まぜこぜ”ということで「若草物語」と「三銃士」の有名な童話が合体した不思議な物語になっているという。この説明で合っていますか。
小宮「はい。多くのみなさんが知っている童話なんですが、『若草物語』の四女・エイミーと『三銃士』の主人公のダルタニアンの2人が、あるきっかけで中身が入れ替わっちゃうという摩訶不思議な出来事が起きてしまい、物語が進むに連れて2人の絆や友情が芽生えていくという物語なんです」
――今のお話を聞くだけでは展開の予想がまったくつきませんね。
小宮「台本をいただいたとき『あれ? ダルタニアン役なのに言葉はエイミーの口調になっている。どっちなんだ?』って混乱しました(笑)」
――小宮さんは今回ミュージカル初挑戦なんですよね。
「そうなんです。これまでの舞台とは違ってお腹から声を出して歌うお芝居なので毎日が勉強です。瑞希さんと2人で歌うシーンなんかは瑞希さんの声に圧倒されてしまって。1日でも早く吸収しようと奮闘中です」
アクションシーンにも注目
――西葉さんはいかがですか。
西葉「どれぐらい“まぜこぜ”になっているんだろう? と思って台本をチェックしたらト書きで『殺陣』って書いてあって(笑)」
――まさか「若草物語」で殺陣とは。
西葉「そうなんです。『今回も動き回るぞー!』って(笑)」
――小宮さんにとってはアクションシーンはお手の物じゃないですか。
小宮「でも想像していた5倍ぐらいの激しさでした。出番が終わったキャストさんやスタッフのみなさんが僕の殺陣の稽古に付き合ってくださって、歌のハモリの練習も一緒にやってくださり本当に助けてもらいながら一緒に作り上げていると実感しています。ぜひそんな一体感も見どころなので楽しみに見ていただきたいですね」
――剣を使ったアクションといえば隣に大先輩が。
小宮「そうなんです。瑞希さんはこれまでたくさん舞台で剣を振っていますから。さすがに稽古もすごいですよ!」
西葉「いやいや! 今回も結構体力を使っていますよ」
――小宮さんはダルタニアンを演じますが、ご自身と役柄で似ている部分はありましたか。
小宮「似ている部分は結構あるなと思いました。ダルタニアンはフランスの片田舎から銃士を夢見て都会に出てきた青年なんですが、僕も福岡の田舎から役者を夢見て上京して3年目ですから。いろんな人に助けてもらいながら成長させてもらっているところも似ていますし。でもけんか早いところや短気なところは自分と逆ですね」
西葉「怒ったりしないんだ?」
小宮「ぜんぜんしないです。争いごとは嫌いなタイプなんです」
西葉「うわっ! 大人だ」
――小宮さんは普段から相手の行動や考えを理解しようとする根っからの役者タイプだとお聞きしました。
小宮「確かにそうかもしれないです。舞台でも台本に書いてある今回のダルタニアンの気持ちを理解したいと考えますし、演じるからには自分自身をダルタニアンにどんどん染めていきたいと思っているので、確かに素の自分と思考が似ているかもしれないです」
――西葉さんは若草物語のエイミーと普段のご自身の共通部分はありますか。
西葉「エイミーはおませでわがままでまさに4姉妹の末っ子らしい人物なんですけれど、私には末っ子感はないので似ているとしたら思ったことをズバズバと言葉にしてしまうところですかね(笑)。ハッキリと伝えるタイプなんです」
――正義感も強そうな印象ですが。
西葉「実際の私ですか? そうかもしれないです」
――ダルタニアンの方に近いのかもしれませんね。
西葉「たしかに(笑)。途中から中身がダルタニアンになるんですけど、そっちの方がしっくりきているかも。母親には小さいころから度胸と根性で育ててもらいましたから(笑)」
――反対に小宮さんの中のエイミーと似ているところは。
小宮「僕は実際に上と下の兄弟がいる真ん中なんですけど現場では一番年下ですしエイミーの末っ子感は似ているかもしれませんね」
ヒーローは最後までヒーローであり続ける
――ダルタニアンは物語の中のヒーローであり、小宮さんはスーパー戦隊のヒーロー出身です。そんなヒーローを演じてきた役者として大切にしていることがあったら教えてください。
小宮「一度人生でヒーローになったら死ぬまでヒーローであり続けなくちゃいけないと思っています。ヒーロー・小宮璃央はこれからも応援してくださったみなさんに夢を与えていかなくちゃいけないし、みなさんを悲しませちゃいけないなって思っています。今回はダルタニアンを通して夢を追いかけて信じる力っていうのを伝えていけたらうれしいです」
――やっぱりヒーローはいつまでもヒーローなんですね。では最後に西葉さんの舞台にかける意気込みで締めたいと思います。
小宮「瑞希さん、よろしくお願いします」
西葉「では(笑)。子どもから大人まで夢が大きく膨らむような体験を味わえる物語です。見終わったあとにみなさんの明日につながる何かを見つけてもらえるような、そんなステージをキャスト、スタッフ一丸となってお届けしたいと思っています。ぜひ遊びにきてくださいね」
小宮「ぜひ来てください!」
□小宮璃央(こみや・りお)2002年11月19日生まれ。福岡県出身。2018年、「高一ミスターコン2018」グランプリ、「男子高生ミスターコン2018」準グランプリ。20年、テレビ朝日「魔進戦隊キラメイジャー」キラメイレッド/熱田充瑠(あつた・じゅうる)役。2221年、11月10日スタートの水ドラ25テレビ東京「JKからやり直すシルバープラン」にW主演の尾上慎二役で出演。22年、10月20日から放送中のドラマ「永遠の昨日」(M B S)に主演山田浩一役で出演。11月11~20日、天王洲 銀河劇場にてミュージカル「Shuffle!~まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』~」ダルタニアン役で出演。
□西葉瑞希(さいば・みずき)1999年4月27日生まれ。愛知県出身。幼少期よりモデル、アイドルとしてキャリアをスタート。アイドル卒業後は、歌、殺陣、アクションなどいろいろな表情を見せる女優として舞台やドラマ、グラビアなどで活躍。「魔進戦隊キラメイジャー」などではツンデレのヒロインとして注目を集め、ゲストヒロインとしては異例のトレンド入りを果たした。2022年、大人気漫画の初舞台化「Dr.STONE」 THE STAGE ~SCIENCE WORLD~小川 杠役として出演。11月11~20日、天王洲 銀河劇場にてミュージカル「Shuffle!~まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』~」エイミー役で出演。
□公演情報
ミュージカル「Shuffle!~まぜこぜ図書館『若草三銃士物語』~」
日程:2022年11月11日(金)~11月20日(日)
会場:天王洲 銀河劇場
脚本・作詞:浅井さやか(One on One)
演出:児玉明子
キャスト:小宮璃央、西葉瑞希/七木奏音、生田 輝、高橋果鈴/泰江和明、岩城直弥、坪倉康晴/石井美絵子、秋沢健太朗/郷本直也/北村岳子、平川和宏ほか
主催:ネルケプランニング・S-SIZE
チケット詳細
公式HP:https://www.nelke.co.jp/stage/shuffle2022/