大阪の高級ホテル、小学生以下の「専用ラウンジ」利用一部制限が賛否 宿側が“意図”明かす
大阪市にある「大阪マリオット都ホテル」が、宿泊客向けの「クラブラウンジ」について、小学生以下の子どもの利用を一部制限する変更を行ったことが話題を集めている。保護者に対して「お子様のマナー」への配慮に関する呼びかけも発信。全国的に旅行業が徐々に本格再開する中で、旅行に出かける人が増え、人によってはマナーについて敏感になる向きもあるだろう。今回の一部制限はどのような意図があったのか。同ホテルに聞いた。
「大阪マリオット都ホテル」 日本一の超高層ビル「あべのハルカス」内で開業
大阪市にある「大阪マリオット都ホテル」が、宿泊客向けの「クラブラウンジ」について、小学生以下の子どもの利用を一部制限する変更を行ったことが話題を集めている。保護者に対して「お子様のマナー」への配慮に関する呼びかけも発信。全国的に旅行業が徐々に本格再開する中で、旅行に出かける人が増え、人によってはマナーについて敏感になる向きもあるだろう。今回の一部制限はどのような意図があったのか。同ホテルに聞いた。
日本一の超高層ビル「あべのハルカス」内に、2014年に開業した同ホテル。日本ホテル協会は「高品質な国際的都市型ホテル」と紹介している。同ホテルの公式サイトでは、38階にあるクラブラウンジについて、天井の高さ約9メートルで「開放感抜群」とし、クラブルームとスイートルームの宿泊客のみ利用可能であることを説明している。利用時間は正午から午後10時まで。
同ホテルの公式サイトによると、2022年10月1日付で「クラブラウンジの営業に関してのお知らせ」を掲載。来年2023年1月10日からの変更として、「小学生以下のお子様のご利用は、保護者の方にご同伴いただき17:30までとさせていただきます」「ビジターがクラブラウンジをご利用される場合、1室につき2名様までとさせていただきます。※別途料金が必要です」と通知した。クラブラウンジのページでは、「また、その他のお時間も、静かにお過ごしのお客様のために、保護者の皆様にはお子様のマナーにくれぐれもご配慮くださいますようお願いいたします」とし、注意喚起の文章を掲載している。
SNSでは、「賑やか過ぎてクレーム多かったのかな・・・そんな一文が載ってる」「大阪マリオットのカクテルタイム子ども不可の流れで、各ホテルラウンジでの子ども警察ゲストが存在する体感」「ほらやっぱり大阪マリオットの子連れ禁止ってそれなりの理由があるからじゃんよ…」「すごい残念なニュースですね 私が利用した時も、走ってる子いて親スルーしてました笑」「大人でも迷惑な人がいるのになぁ」などとさまざまな反響が寄せられ、議論を呼んでいる。
一方で、複数の旅行予約サイトの利用客が書き込むいわゆる口コミ欄では、「泣き叫ぶ子供がいて最大音量に達するまでそのまま放置されていた」「家族連れがラウンジでトランプ?カルタ?の様な持ち込んだカードゲームをしている。子供が机のアクリル板を倒して大きな音が鳴ってもスタッフは誰1人と駆け寄らない」といった声が見受けられる。ただ、子どもに限らない他の客の言動についての指摘もあり、あくまで利用者個人の感想であることは確かだ。
ENCOUNT編集部が経緯や事情について問い合わせたところ、同ホテル側から文書で回答が寄せられた。まず、「ラグジュアリーホテルにおいては、クラブラウンジのお子様利用について制限されていたり、また、ご利用自体をお断りしている他ホテル様もございます」とした。そのうえで、同ホテルの対応として「私どものホテルも、他のホテル様にならい、検討を重ねておりました。コロナも消息に向かい、今後、多くのお客様をお迎えするタイミングでクラブラウンジのご利用について変更することになりました」と説明した。