キャスターの辛坊治郎が10月31日、メインパーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！」（毎週月曜～木曜、午後3時30分）に出演し、2013年に発生した王将フードサービスの大東隆行社長が射殺された事件で「私も事情聴取を受けた」と明かした。

「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さんが射殺された事件で、京都府警は10月28日、特定危険指定暴力団工藤会系組幹部・田中幸雄容疑者（別事件で福岡刑務所に服役中）を逮捕した。

　実に9年かかったこの“未解決事件”の逮捕劇に、辛坊は「実はね、私、この事件に関して京都府警の刑事ふたりに任意の事情聴取を受けたことがあるんですよ」と明かした。

　辛坊によると、ある日突然「ちょっと話を聴かせてくれ」と京都府警の刑事が2人で訪ねてきたという。この事件に関して辛坊がテレビ番組で解説めいたことを話したところ、それを聞いていた京都府警の刑事が「辛坊が今回しゃべったことの中に、公表されていない事実が含まれている」と辛坊のもとを訪ねてきたという。

　辛坊は「私、そんな意識、全然ないんですよ。この事件はこういう話だろうというストーリーをしゃべっただけなのに『もしかしたら、事件のことを何か知っているのかもしれない』」と刑事が訪ねてきたことに、「それぐらい（捜査が）暗礁（あんしょう）に乗り上げていたということ」と振り返った。

　また、この事件に関しては、かなり初期の段階から、現場に落ちていたたばこの吸殻のDNA鑑定により、今回逮捕された暴力団組員が名指しされていたことや、事業拡大に伴うなかで関係した人物との間に200億円を超える不明瞭な金の流れがあったことも指摘されていたと言及。それにも関わらず、逮捕に9年の月日がかかったことに辛坊は「もっと早く逮捕されていてもおかしくなかった事件なのに、ここまで時間がかかったことにものすごい深い闇みたいなものを私は感じています」と語気を強めた。