ハロウィーン当日の10月31日、東京・渋谷は大勢の人でにぎわった。多くの人が集まるとあって、中にはビラを配ったり、拡声器を手に街宣活動をする人の姿も。その中でも一際目を引いたのが、スマイル党マック赤坂氏の付け人で、2020年の都知事選、21年の衆院選、22年の参院選に出馬した込山ひろし氏だ。ピンクののぼりにスーパーマン姿で、スクランブル交差点から街行く人へ注意喚起を行った込山氏に、活動の意図を聞いた。

「路上飲酒、路上喫煙は絶対にやめてください！　韓国では大勢の方が亡くなる事故が起き、昨日も渋谷で逮捕者が出てしまいました。　警備と清掃に1億円以上の税金が使われてしまっています！　ルールを守ってハッピーハロウィーンを楽しんでください！」

　青いスーパーマンの衣装を身にまとい、拡声器を片手にスクランブル交差点でこう呼びかけた込山氏。通りがかった人からカメラを向けられると「スマイル！」と“スマイルポーズ”を披露した。

「3日間ここで呼びかけを行い、日中は有志のボランティアメンバーと清掃活動をしていますが、今日も昨日もゴミだらけでした。ルールを守らない一番の原因はお酒。喫煙所が撤去されたことでタバコのポイ捨ても多い。明け方にはゲロの処理もしました。今年は3年ぶりのハロウィーン開催とあって人も多い。私も渋谷区民の一人として、こうやってマナーを呼びかけているんです」

　注目を集めるスーパーマンの衣装については「渋谷を見守るスーパーマンということ。ただ注意喚起を行うだけでは周りも話を聞かない。呼びかけるからには自分も参加者として、楽しくメッセージを発信しようと」と意図を語った。

　一方で、今回の活動について特に許可は取っていないといい、警備に当たる警察官から「これは個人でされているんですか？」と問いかけられると「私は都知事選や衆院選にも出馬しているんだ」と説明、なおも演説を続けた。次期渋谷区長選についても「出る予定はない」と込山氏。あくまでも税金を納めるいち渋谷区民として、私的なボランティア活動であることを強調した。