高市早苗氏、愛車スープラとの別れ惜しむ 自らハンドル握り…貴重車含む6台パレード
高市早苗経済安全保障担当相が29日、奈良県内でフルレストアを終えた愛車の1991年式トヨタスープラ(JZA70型)と対面した。車はパレード後に奈良市の自動車博物館「まほろばミュージアム」に展示された。高市氏は自らハンドルを握って約10キロを運転した後、愛車との“最後の別れ”を惜しんだ。
エンジン始動式に興奮 “実質ラストラン”終える
高市早苗経済安全保障担当相が29日、奈良県内でフルレストアを終えた愛車の1991年式トヨタスープラ(JZA70型)と対面した。車はパレード後に奈良市の自動車博物館「まほろばミュージアム」に展示された。高市氏は自らハンドルを握って約10キロを運転した後、愛車との“最後の別れ”を惜しんだ。
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レストアは2月から奈良トヨタで始まり、選ばれた10人の技術者が作業に参加。この日の式典で生まれ変わった姿が披露された。
ピカピカの愛車の姿に終始笑顔の高市氏は当初、助手席にのみ乗車予定だったものの、運転免許証とめがねを持参。除幕式後のエンジン始動式で快音を響かせると、そのままハンドルを握って公道に繰り出した。
車列は計6台で、新型クラウンやスープラ(1992年式)、ハイエースレジアス(1997年式)などが続いた。
92年式のスープラは赤いボディーですでにレストア済みのもの。また、ハイエースは1998年長野五輪のオフィシャルカーで高市氏のスープラとともにレストアを終えたばかりだった。
高市氏の運転中、スープラの車内にはB’zの「ALONE」が流れた。愛車を手に入れたのは実に30年前。それから約22年間、大切に乗り続け、人生の苦楽を共にしてきた相棒だった。「ALONE」は自身がスランプのときに運転しながら聞き、「負けるもんか」と気持ちを奮い立たせた思い出の曲で、奈良トヨタが当時を思い出してもらおうと用意したものだった。
「本当にワープしたというか、30年前の気持ちが甦った」
助手席に同乗した菊池攻社長は、高市氏が運転したことについて「大臣になってからは危ないから運転手付きだと思います」と驚きつつ、「でも、本当にワープしたというか、30年前の気持ちがよみがえった。それぐらい感動してくれたんじゃないかな」と気持ちを代弁。スープラの魅力について「エンジン音が独特だよね。車との一体感はスープラに代表するスポーツカーじゃないと味わえない」と説明した。
10キロを走り終えた後、愛車との別れのときは、「本当に名残惜しそうに、最後車にもういっぺん乗り込まれて、いつまでも愛情あふれていたね。本当にここまでリノベーションしてありがとうという感じでした」と、感激の様子だったという。
車両は奈良トヨタが買い取っており、まほろばミュージアムの新たな目玉として展示される。初代オーナーの高市氏が自ら運転するのはこの日が実質ラストだった。
菊池社長は「高市大臣は『展示するのもいいけど、運転したいですね』と言っていました。だから、『また大臣が来たらそれは考えます』と言いました。お疲れのときに自分の愛していたものに触れ合えて、それを動かせる喜びというかね、それでまた元気を取り戻して東京に戻ってもらったらいい。今後も希望があれば、ぜひ乗っていただきたい」と高市氏にメッセージを送った。