ラウンドガールから掴んだ映画初主演 25歳・清瀬汐希の根性「BreakingDownに応募しようかと」
グラビアアイドル、モデルとして活動する清瀬汐希(25)が「月下香」(公開中)で映画初主演を務めた。人妻・亜美(清瀬)が、若き現代アーティスト(松井健太)の絵のモデルとして交流する中、恋に落ちる物語で、大胆な濡れ場にも挑戦した。
映画「月下香」で人妻役
グラビアアイドル、モデルとして活動する清瀬汐希(25)が「月下香」(公開中)で映画初主演を務めた。人妻・亜美(清瀬)が、若き現代アーティスト(松井健太)の絵のモデルとして交流する中、恋に落ちる物語で、大胆な濡れ場にも挑戦した。(取材・文=平辻哲也)
中3の時から事務所に所属し、グラビア、アイドルグループ「sherbet(シャーベット)」の一員として活動してきた清瀬にとって、映像での女優業は長年の夢だった。
「デビュー当時からの夢だったんです。当時は『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2008年~)が大好きで、新垣結衣さん、戸田恵梨香さんに憧れていたんです。でも、お芝居がうまくできずに、ずっと逃げてきたんです。グラビアを始めた時に、養成所に通い、いい演技の先生に出会って、もう一度演技に向き合ってみようと思ったんです。ずいぶん遠回りしてしまいましたね」。
亜美役はオーディションでつかんだ。大胆な濡れ場があるのも承知の上でのことだった。
「映像の仕事がずっとしたかったんですが、なかなかできなかったので、うれしかったですね。最初は感情移入できなかったのですが、亜美ちゃんに寄せていくうちに、自分と似ている部分があるな、と。亜美ちゃんはあまり表に感情を出さない人物ですが、自分で言うのもあれですが、私も真面目なところがあって、あまり思ったことを言わない。亜美ちゃんを探していくというよりは、本来の自分に戻っていく感覚でやっていました」。
撮影は今春の6日間。クランクイン前は緊張したという。
「私が主演でいいのかというプレッシャーはすごい大きく、過密なスケジュールの中、どこかで気持ちが落ちないかとすごく心配だったんですけど、周りの方に支えていただき、プロデューサーさんからの『もう少しドシッと構えなきゃ駄目だよ』という言葉に励まされて、挑むことができました。(濡れ場も)抵抗感はまったくなかったです。お芝居の一つとして、むしろ、逆に感情を爆発させる部分だったので、気持ちに任せにやった部分が大きかったですね。撮影中はほとんど眠れなかったのですが、眠さも感じる暇もないくらい楽しかったんですよ。毎日いろんなことを学んで、刺激をもらって、もっとお芝居をやりたいと思えたので、すごくいい時間でした」と振り返る。
今年6月には「sherbet」を卒業し、女優としての道を進む。
「上半期はグラビアだけではなく、RISEのラウンドガールもやっていたので、すごい忙しく、お芝居に時間をかけることができなかったのですが、もっと勉強したいと思っています」。
憧れの女優は天海祐希だ。
「『汐希』という芸名も、天海祐希さんからいただいたんです。天海さんの『BOSS』や『緊急取調室』シリーズが大好きなんです。かっこいいし、演技に人間味がある。メイキング映像を見ても、アドリブがすごくて、頭の回転も速い。いつかは共演できるように頑張りたいですが、まだ遠い先ですかね。純粋な話はあまり得意ではないので、ドロドロ系の物語で人間味あふれる役をやってみたい」と意欲を見せる。
RISEのラウンドガールを務めたことで、今では格闘技のとりこに。「一撃で、もしかしたら命を落とすかもしれない戦いをして、試合後は男同士の友情を見せる。あそこまで激しくぶつかるのがすごい。最近ではやってみたいなと思っていて、『BreakingDown』(オーディション)に応募しようか迷っているくらいなんです。事務所からNGが出ちゃいそうですけども」と笑い。
両親も芸能活動を応援しているそうで、本作のクラウドファンディングにも家族の名前も見つけた。「家族みんなで出し合ってくれたそうです。すごい応援してくれているんだなと感じています。一つ上の姉には見てもらいたいですが、(濡れ場があるので)親には少し恥ずかしいですね」と微笑んだ。
■清瀬汐希(きよせ・ゆうき)1997年2月25日生まれ。中学3年から事務所に所属し、グラビア、アイドルとして活動。2019年からは舞台でも活動。特技:K-POP完コピダンス(TWICE、少女時代など)、コナンクイズ、チアリーディング、バレエ。趣味映画鑑賞、食べること。170センチ。B92 W63 H88。