81歳の三田佳子、一期一会を大切に「いつ死んでしまうかわからない」 映画出演111本目
女優の三田佳子が29日、都内で行われた映画「天間荘の三姉妹」公開記念舞台あいさつにのん、門脇麦、寺島しのぶらとともに出席した。
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ビンタシーンは「極道の妻のようにいってください」の指示
女優の三田佳子が29日、都内で行われた映画「天間荘の三姉妹」公開記念舞台あいさつにのん、門脇麦、寺島しのぶらとともに出席した。
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天界と地上の間にある老舗旅館「天間荘」を舞台にしている作品とあって、「最期の瞬間に走馬灯で見たいもの」を発表するトークコーナーが設けられた。10月で81歳となった三田は「いつ死んでしまうかわからないので一期一会が大切」といい、「走馬灯では生まれたときお母さんの腕の中で『かわいいね』と言われている感じをもう一度見てみたい」と懐かしみながら語った。
本作で映画出演111本目となる三田は「デビューしてから62年たっているので、そういう数字になっているのかな」としみじみ。作品について紹介する場面では「いろいろありますけど……」と一瞬言葉を詰まらせて沈黙し、「この映画は生と死、命を真正面から捉えているけど、とっても明るいのが印象的」と気を取り直してコメントしていた。
また、劇中では山谷花純にビンタするシーンがあるが、北村龍平監督の「極道の妻のようにいってください」という指示のもと思いっきり頬を叩いたという。三田は「役者としての範疇で叩きたかったけど、監督がそう言うので『やらせていただきます』となり、思いっきりやった」と振り返った。
三田の渾身のビンタを受けた山谷は「真っ白になってふらふらになって立ち去った。極道の女を目の前にした感覚だった」と苦笑い。それでも「真っ白から私みたいな年齢の役者に本気で向き合ってくれた先輩とのお芝居にはたぎるものがあった。勉強になりました」と感謝した。
舞台あいさつにはそのほか、のん、門脇麦、永瀬正敏、寺島しのぶ、北村監督も参加した。
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