女優の寺島しのぶが29日、都内で行われた映画「天間荘の三姉妹」公開記念舞台あいさつに出席。本作で永瀬正敏と2度目の夫婦役を演じているが、「永瀬さんのことを殴ったり馬乗りになったり相当バイオレンスなことを仕掛けている。ちゃんと受け止めてくれた」と感謝した。

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　寺島が「毎回撮影が終わる度に“今度はいい夫婦で会いましょうね”と言い合っている」と明かすと、永瀬も「その通りですね。毎回ダメ夫をやらせていただいている感じ。次こそは」と次回作では仲良し夫婦での共演を希望した。

　原作は高橋ツトムによる漫画「天間荘の三姉妹 -スカイハイ-」。物語の舞台は天界と地上の間にある老舗旅館「天間荘」で、交通事故により瀕死の状態となった天涯孤独の少女・小川たまえ（のん）が、「天間荘」で腹違いの姉・天間のぞみ（大島優子）、かなえ（門脇麦）と出会う……というストーリー。

　のぞみとかなえの母を演じた寺島は、三姉妹との撮影について聞かれると「三姉妹は三者三様いろんな人格を持っていて、3人とオムレツを食べていたとき私と優子ちゃんと麦ちゃんは右端から食べ始めたんです。でものんちゃんだけ真ん中からくり抜いて食べた。母親が違う“異物”が入ってきた感じが一発で表現できていた」と語った。

　三姉妹の父役の永瀬は「微妙な感じのお父さんなので、最初は距離感どうしようと思ったけど3人とも素敵で、自分からぐいぐい話しかけてしまった」と回想。主人公のたまえを演じたのんの演技には圧倒された様子で「一言発しただけで『うわっ』と思った。あの役にリアリティを持たせるのは難しい。のんちゃんしかできない役ですね」と称賛していた。

　舞台あいさつにはそのほか、のん、門脇麦、山谷花純、三田佳子、北村龍平監督も参加した。