【RIZIN】榊原信行CEO、地上波放送に言及「放映権料でお金をもらうビジネススキームではない」

格闘技イベント「RIZIN」と米格闘技団体「Bellator」は26日、六本木ヒルズ内ヒルズアリーナで緊急記者会見を実施した。会見後、RIZINの榊原信行CEOは地上波放送について言及した。

地上波放送について言及した榊原信行CEO【写真:山口比佐夫】
地上波放送について言及した榊原信行CEO【写真:山口比佐夫】

「RIZIN」と「Bellator」の全面対抗戦が大みそかには放送

 格闘技イベント「RIZIN」と米格闘技団体「Bellator」は26日、六本木ヒルズ内ヒルズアリーナで緊急記者会見を実施した。会見後、RIZINの榊原信行CEOは地上波放送について言及した。

「RIZIN.40」(12月31日・さいたまスーパーアリーナ)内で2019年以来の「RIZIN」と「Bellator」の全面対抗戦が行われる。堀口恭司対扇久保博正、クレベル・コイケ対パトリシオ・ビットブル(ブラジル)など豪華4カードが発表された。

 大みそかの配信プラットフォームについて榊原CEOは「RIZINの6年間は地上波に向けてコンテンツを提供することがファーストプライオリティーでした。それでも視聴率競争の中には僕らはPPVって形ですけれど絡んでいきたいと思っている。フジテレビでやらないから逃走中を見るとかNHKの紅白とかを見るではなくて、やっぱり今年も格闘技を見てもらうっていうプロモーションをしていく。視聴者を獲得してこれるようなプラットフォーマーにお願いしていきます」と説明。

 また今後の地上波放送の可能性については「地上波はプロモーション媒体として優秀。生で試合の結果が分からないものは付加価値がついているのでPPVで見てもらって、あるとするなら正月三が日。箱根駅伝の裏とかで何やっても視聴率取れないから(笑)。きれいに編集してRIZINを流した方が数字を取ると思いますから。そういう形でやっていきたい。地上波に向けてコンテンツを作って、放映権料でお金をもらうビジネススキームではなくなった。地上波の放映権のお金ってPPVでエンドユーザーの人たちに見てもらえるお金に比べたらはるかに小さいので」と断言した。

 プロモーターとして今後の展望についても明かす。「ベラトールと対抗していくためには選手たちが努力して強くなることももちろん必要だけれど、RIZINとしての経済効果を大きくしないと。今回来日している海外勢の選手たちのファイトマネーを聞くと驚いてしまうくらいの金額です。当然日本の選手たちも海外の団体で戦いたい=ファイトマネーだから。特に円安が進んでいるんで。100万ドルもらったら今まで1億円だったのが今は1億5000万円だから。僕らが経済効果を大きくしないとどんどん選手が流出するし、海外から選手を迎え入れることができない。そこは僕らが努力するところだと思います」とうなずいた。

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