“武蔵”横浜流星&“小次郎”中村隼人が巌流島に登場 決闘の地に初上陸「感慨深い」
俳優の横浜流星、歌舞伎俳優の中村隼人、映画監督で演出家の堤幸彦が26日、舞台「巌流島」のオンライン制作発表会に出席した。
史実では一撃で倒れた小次郎、新解釈の今回は「一瞬では終わりません!」
俳優の横浜流星、歌舞伎俳優の中村隼人、映画監督で演出家の堤幸彦が26日、舞台「巌流島」のオンライン制作発表会に出席した。
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同作は、剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎による1612年(慶長17年)の「巌流島の戦い」を、新脚本・新演出でよみがえらせる“令和版巌流島”。現在の山口県下関市にある関門海峡に浮かぶ巌流島(船島)で繰り広げられた大勝負を、新解釈・新設定をもとにオリジナル作品として上演する。時代物の舞台で敏腕を振るうマキノノゾミが脚本を手がけ、堤が演出を担当。迫力満点の大殺陣やLEDなどの映像効果も使用する。
宮本武蔵を横浜が、佐々木小次郎を中村が演じ、2人は今作が初共演。もともと2020年に上演予定だったが、コロナ禍で中止に。今作は小次郎役が中村に代わって上演される。
制作発表は巌流島で行われ、3人は関門海峡を背景に、武蔵・小次郎の石像の前に登場。その様子がオンラインで配信された。初めての巌流島に流星は、「ここで武蔵と小次郎が世紀の一戦を行って、その場に今自分が立っていること、同じ空気を吸えていることが感慨深いです。必ず役作りに影響するので、来ることができてよかったです」とコメント。隼人は「船に乗って上陸したんですけど、ただならぬエネルギーを感じて。踏み入れた瞬間に厳かな雰囲気・パワーを感じて、こういう経験を役作りに反映させていきたい」と語った。
初共演の2人は、この会見が2度目の顔合わせ。初めて会ったのはポスター撮影時だといい、横浜は「刀を合わせた時に、物腰は柔らかいのに内に秘めた熱いものを感じた」と隼人の印象を語り、「舞台に関しては大先輩なのでしっかりと胸を借り、ぶつかっていき、切磋(せっさ)琢磨しながら高め合っていけたらいいな」と語った。
中村は横浜について、「繊細な芝居をされる方」という印象があったと明かし、「その方が、『武骨な男くさい武蔵をどう演じられるんだろう』と思っていたけど、もう、(ポスター撮影に)来た瞬間、そのまんま武蔵だった」と振り返った。「だから僕も(役に)自然と入っていけて、メラメラ燃えたんですね。(横浜に小次郎を)引き出してもらった」と感謝した。
また中村が小次郎像を見ながら、「史実では(小次郎は武蔵に)一撃でやられちゃうんですよね」と惜しむと、すかさず横浜が「今回は新解釈なので!」とフォロー。堤も「史実においては一瞬ですが、そうはさせません」と宣言。すでに台本はでき上がっているといい、「かなり長きに渡って実は2人は知り合いだった。そして、お互い運命の相手だと思っている。これは形を変えれば恋愛の精神に近いような、友情の物語でもあるかもしれない」と新解釈の内容を明かした。「しかしそこに、『侍の命をかける意味は何だろうか』をしっかり問い続ける。それをお客さんに迫っていくような話にしたい。ですから、決闘シーンも全然一瞬では終わりません!かなりしつこいです!そこが見せ場です!」と熱く語った。
舞台「巌流島」は、23年2月10日の東京・明治座公演を皮切りに、3月27日の福岡・博多座公演まで全国8か所で上演される。