神尾楓珠、美術展の音声ガイドに初挑戦 シーレの表現に驚嘆「独特な世界観を感じる」
俳優の神尾楓珠(23)が、東京都美術館(東京都台東区)で行われる展覧会「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」でオフィシャルナビゲーターを務める。シーレの作品について、大規模な展示が行われるのは30年ぶりのこと。神尾は、音声ガイドにも初挑戦する。
19世紀末のウィーンを代表 エゴン・シーレ30年ぶりの大規模展覧会
俳優の神尾楓珠(23)が、東京都美術館(東京都台東区)で行われる展覧会「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」でオフィシャルナビゲーターを務める。シーレの作品について、大規模な展示が行われるのは30年ぶりのこと。神尾は、音声ガイドにも初挑戦する。
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現在放送中のドラマ「階段下のゴッホ」(TBS系)で、美術大学を目指し浪人中の青年を演じている神尾。美術作品を声で伝えるという大役の依頼に、「美術について詳しいわけではないですが、美術が題材のドラマへの出演などを通して少しずつ興味が湧いている段階でした。(自分と同じように)シーレ展を機会に美術館に行ってみようという人が増えたらうれしい」と思いを語った。
1890年にオーストリアで誕生したシーレは、芸術の爛熟期を迎えたウィーンに生き、当時の常識にとらわれない創作活動が元で逮捕されるなど、波乱に満ちた生涯を送り、28歳という若さでこの世を去った天才画家。展示では、ウィーンのレオポルド美術館が所蔵する作品を中心に、油彩画やドローイングなど計50点を通して、その生涯を振り返っていく。
音声ガイド収録の前に、シーレの「ほおずきの実のある自画像」をモチーフにしたポスターを目にした神尾は「独特な世界観を感じています。『ほおずきの実のある自画像』も、普通だったら顔を描くのに使わないような色を使っています。目線や顔の向きを見ても、(シーレ自身が)世の中を斜めから見ているのかなと思わせる雰囲気を感じます」と魅了されているよう。
神尾にナビゲーターの依頼をした理由について担当者は「独自の表現主義的な画風を確立した20歳から結婚するまでの25歳の間は、特にシーレが自分を見つめて苦悩しながらも傑作の数々を残した時期。いまの神尾さんの年齢と同じころでした。同世代の神尾さんが語ることで、若きシーレが抱えていた葛藤などが来場者に伝われば」と期待している。
展示は2023年1月26日から4月9日まで。会場ではシーレに影響を与えたクリムトのほか、ココシュカ、ゲルストルなど同時代の作家らの作品も合わせて展示する。神尾は「もともと美術が好きだった方はもちろんですが、初めて美術館に行ってみようかなという方々や、興味を持っているけれども敷居が高くて足を運べていなかったという方々にも、美術の面白さを伝えられるように頑張りたい」と思いを込めている。