休業要請で理髪店に大行列も…全理連が“誤解”訴え
東京都が緊急事態宣言が出された場合、理髪店や美容院に休業を要請する方針を打ち出し、7日、都内では一部の理髪店に行列ができるなど影響が広がった。
新型コロナ対策も安心・安全をアピール
東京都が緊急事態宣言が出された場合、理髪店や美容院に休業を要請する方針を打ち出し、7日、都内では一部の理髪店に行列ができるなど影響が広がった。
緊急事態宣言が長期に及ぶことを想定した駆け込み需要によるもので、ヘアカット専門店「QBハウス」のホームページはつながりにくい状態になった。
一方、全国理容生活衛生同業組合連合会の担当者はENCOUNT編集部の取材に、「誤解を生んでいる。100平米以下では適用されないというところを正しく報道していきたい」と話し、客に冷静な行動を促した。
都は床面積100平方メートル以下の小規模な理髪店や美容院については、対象から除外する見通しだ。そのことが周知されておらず、「休業」の言葉だけがクローズアップされてしまっているという。
「組合員からも問い合わせがどんどん来て…。『100平米以上』と伝えています。組合として強制的に一括で停止ということはない」
全理連は全国5万店の理髪店の経営者が参加。新型コロナウイルスの感染防止策は講師会を開くなど徹底しているといい、「理容はエイズの問題があった時、かなり消毒意識が高まった。やりすぎるぐらいにやろうという形になった。お客さんから入店時に預かったマスクはジップ式の袋に入れて返すということも周知しています」と訴えた。
海外では長期の外出禁止により、自宅で髪の毛を切ったものの、失敗してしまった髪型をSNSに投稿することが流行化している。
※4月7日追記:西村経済再生相は7日の衆院議院運営委員会で理髪店、美容院の営業は「必要な事業」とし、国として制限しないと語った。また、使用制限は都が発表した100平方メートル以上ではなく、1000平方メートル以上からとし、「通常1000平方メートル以上の理容はあまりない。美容室はそもそも対象に入っていない」と説明した。