俳優の山崎賢人が主演を務めるTBS日曜劇場「アトムの童」（午後9時）の第2話が、23日に放送された。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　同作は、大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する通称「インディー」と呼ばれる天才ゲーム開発者・那由他由他（あづみ・なゆた／山崎）が、競争の激しいゲーム業界で大手IT企業「SAGAS」に挑む物語。

　かつて、友人の菅生隼人（すごう・はやと／松下洸平）と共に「ジョン・ドゥ」名義で人気ゲームを開発した那由他は、「SAGAS」の社長・興津晃彦（オダギリジョー）との因縁がきっかけでゲームから離れて暮らしていた。しかし老舗玩具メーカー「アトム玩具」の一人娘・富永海（とみなが・うみ／岸井ゆき）と出会い、6年ぶりにゲームを開発することを決める。

　第2話では、仲たがいしていた那由他と隼人が再会。2人が向き合ったゲームセンターでのシーンが話題になっている。

「アトム玩具」でゲーム開発を始動した那由他は、一向にアイデアが思い浮かばない。海に連れられてゲームジャムに参加すると、会場で隼人に再会し険悪なムードに。海から開発中のゲームを見せられた隼人はすぐにアイデアを口にし、そのアイデアを海から聞いた那由他は、いきいきと開発に取り組むのだった。

　2人はもともと、ゲームを作っては共通の友人・緒方公哉（栁俊太郎）にプレイしてもらっていた。3人でゲーセンに通い、対戦格闘ゲーム「ストリートファイターII」を楽しむ日々。積極的に攻撃する那由他と、ガードに徹して最後に反撃する隼人。公哉は2人のやり取りをほほ笑ましくながめていた。公哉の勧めでゲームを発売した2人は、「ジョン・ドゥ」として注目を浴びることに。しかし2作目のゲームを「SAGAS」の興津に奪われたことから、公哉は自ら命を絶ち、2人は別々の道を歩んでいた。

　ゲームから一度は離れ、「アトム玩具」で再びゲーム作りを始めた那由他。一方で隼人は、奪われたゲームの制作名義を「ジョン・ドゥ」に戻すという密かな目的のもと、あえて「SAGAS」に入社したのだった。隼人の思いを知った那由他は、「俺はもう1回、隼人と一緒に作りたい。お前じゃなきゃだめなんだよ」と説得する。しかし隼人は、「ここまで来て俺、引き返せねぇわ」と「SAGAS」に行ってしまった。

　失意の那由他は、思い出のゲーセンで「ストII」を始めた。すると、対戦相手が入ってくる。その戦法から、那由他は相手が隼人だと気づいた。ゲーム機越しに会話をする2人。隼人は「SAGAS」の契約を断ってきたのだった。2人は今後のゲーム案について楽しそうに語り合う。

　隼人は興津から、「過去はさっぱり流して、SAGASとジョン・ドゥのこれからを話し合いましょう」と言われる。その言葉にひっかかった隼人は、「ストII」が「ガード」のシステムを取り入れた画期的なゲームだと語り始める。しかし興津は、「ストリートファイターはやったことないかな。古いゲームでしょう」と興味を示さない。ゲームですら守りに入る戦法の隼人は、積極的に攻めていく那由他と一緒にいると「わくわくする」と語る。「ストIIをやったこともないような人にプロジェクトを任されても、楽しいゲームが作れるとは思いません」と契約を断ったのだった。

　那由他と隼人は「ジョン・ドゥ」を再結成し、「アトム玩具」で共にゲームを作ることになった。

　SNS上では「すげ～アツい展開で最高！」「ジョン・ドゥがそろった！」と歓喜の声が。またゲーセンで隼人が対戦相手として入って来た場面では、「あーーー！はい、来ました！」「隼人きた！」「きたな、ガード専」「腕で分かるわよね」「粋な演出」「この演出は良い！」とコメント欄がにぎわった。

※山崎賢人の「崎」の正式表記はたつさき