“ルパン三世”新作「LUPIN ZERO」が12月に配信開始 新たな動画配信サービスで公開へ

モンキー・パンチの原作漫画「ルパン三世」の少年時代を描いた新作アニメ「LUPIN ZERO」(読み方:ルパンゼロ)が、2022年12月に新しくローンチされる動画配信サービスにて、12月より配信されることが24日に分かった。

新作アニメ「LUPIN ZERO」のティザービジュアル【画像:原作:モンキー・パンチ (C)TMS】
新作アニメ「LUPIN ZERO」のティザービジュアル【画像:原作:モンキー・パンチ (C)TMS】

昭和30年代を舞台に描くオリジナルストーリー

 モンキー・パンチの原作漫画「ルパン三世」の少年時代を描いた新作アニメ「LUPIN ZERO」(読み方:ルパンゼロ)が、2022年12月に新しくローンチされる動画配信サービスにて、12月より配信されることが24日に分かった。

 本作は、漫画「ルパン三世」連載当初と同じ昭和30年(1960年)代を舞台に、まだ何者でもない“少年ルパン”が高度経済成長期の日本を駆け巡る、懐かしくも新しいオリジナルストーリーで描かれる。

 そしてこのたび、ベールに包まれたルパンのビギニングを描き出す「LUPIN ZERO」の、ティザービジュアル、特報映像、場面写真が解禁され、本作の監督を務めた酒向大輔監督と野崎康次プロデューサーからのコメントが発表された。また、11月18日から20日にアメリカ・ニューヨークにて開催されるアニメコンベンション「Anime NYC」にて世界最速プレミア上映されることが決定した。

 キャスト、主題歌、配信先となる動画配信サービスについては順次発表となる。

 野崎プロデューサーは、本作について「今までアニメーションでは描いていない、そして若かりし頃のルパンを描こうとしたのがきっかけで、モンキー・パンチ先生が原作で少年期(ジャリルパン)描かれていたので、それをイメージして少年時代を描いています」と制作の端緒を明かした。

 酒向監督は、本作を手掛けるにあたり「少年ルパン君がどういう少年だったのかは、モンキー・パンチ先生の原作にある少しのエピソードと大人のルパン三世が語っていた思い出を手がかりに想像を膨らませました。僕らが描くルパン三世はアニメの世界にいるルパン三世ではありますが、彼曰く彼自身はルパン家三代目のお坊ちゃんであるとのこと。そのお坊ちゃんの少年ルパン君が13歳だった頃をのぞかせてもらう気持ちで、きっとこうだったのかなという可能性の一つをスタッフで考えていきました」とコメントした。

 続けて、本作の時代設定や舞台について、「年齢不明、国籍不詳のルパン三世ですが、昔は少年だったことは間違いありません。そのルパン三世がアニメで初めて我々の前に姿を現したのは、昭和46年(1971年)の飛騨スピードウェイです。その時代から思いを馳せると少年の頃はきっと昭和30年代半ば(1960年代)で、その時代、その場所に少年の彼はいたはずだと思います。ですので今回はその時代に少しお邪魔して少年だった頃をのぞかせてもらう気持ちで作りました。大人になった本人は子供の頃を見られるのを嫌がるかもしれませんが」とその理由を語った。

 また、酒向監督は全6話を通じて描くにあたり、「職業泥棒の大人のルパン三世ですが、彼が13歳の頃の職業は中学生だったのかなと考えました。家業が泥棒なだけで、まだ継いでいない。そもそも継げと言われて素直に継ぐ性格なのかわかりません。他人から言われたことをやるのはしゃくに障る年頃。かといっていつまでも中学生でいる訳でもない。そんな少年ルパン君が自分で考え、自分で決めていくという物語です」とテーマを明かした。

 これまでの「ルパン三世」シリーズとの違いを「大人のルパン三世にできないこと、彼は謎の男ですが今確実に言えるのは彼が子供に戻ることです。13歳の少年ながら大人顔負けの頭脳はあるけど、体格体力では大人に及ばない彼が知恵と工夫で活躍する。といった物語は今回の『LUPIN ZERO』の特徴です。少年の頃の彼がのびのびと動き出した結果、見ていてワクワクするアニメーションになりました」と説明。

 さらに、「ルパン三世を詳しく知らなくても彼の活躍を楽しんでもらえると思います。また大人のルパン三世を知っている方は彼が大人に成長する前のキュートな少年ルパン君がそこにいたんだなと楽しんでもらえると思います」とアピールした。

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