【RIZIN】“新星”宇佐美正パトリック、涙のTKOデビュー「今までいろいろありすぎて…」
RIZIN初参戦の22歳・宇佐美正パトリック(フリー)が42歳の佐々木信治(総合格闘技道場BURST)と対戦。3R・TKOで鮮烈なRIZINデビュー戦を飾った。
第8試合
格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.39」(10月23日、マリンメッセ福岡=ABEMAで全試合完全生中継)第8試合、RIZIN MMAルール:5分×3R(75.0キロ)
RIZIN初参戦の22歳・宇佐美正パトリック(フリー)が42歳の佐々木信治(総合格闘技道場BURST)と対戦。3R・TKOで鮮烈なRIZINデビュー戦を飾った。
ライト級の新星候補として期待の大きいパトリック。1Rは42歳のベテラン佐々木にコントロールされた。テイクダウンを奪われ、グラウンドの攻防でマウントを取られた。耐える展開が続いた。
2Rはスタンドの攻防。パトリックは慎重に間合いを測った。にらみ合いのような展開が続く。佐々木に疲れが見えたラウンドの終盤に打撃でダメージを与え、盛り返した。
3Rも互いに慎重な入り。ジャブの差し合い、ローキックでじわじわと攻める。そして決着は2分過ぎだ。打ち合いの中で右ストレートをクリーンヒットさせダウンを奪った。そしてパウンドで追撃したところで、レフェリーが割って入った。
試合後のマイクでは目を潤ませながら、「初めましてパトリックです」とあいさつ。さまざまな思いがこみ上げたようで、言葉がすぐに出てこない。「今まで色々ありすぎて、濃い半年間で、家族、友達、サポートしてくださる方に助けられてこの場に立てました。本当にありがとうございました。佐々木選手、短い期間でのオファーを受けていただいてありがとうございました」と感謝を口にした。
そして「大みそかも強い相手とやりたいので榊原さんよろしくお願いします。これからデカくなるので、皆さんついてきてください」と大みそかの参戦を希望しながら絶叫した。
宇佐美はボクシングで高校6冠を達成。東京オリンピック出場の夢を絶たれたことで、MMAに転向。LDH主催のオーディション「FIGHTER BATTLE AUDITION」で契約を勝ち取り、昨年9月に修斗でプロデビューしてから3連勝を飾ったが、今年4月の「POUNDSTORM」で大尊伸光に敗れ、初黒星を喫した。6月の「Road to UFC」では減量中に脱水症状を起こし、計量に参加できず欠場。今回がRIZINデビュー戦だった。