榮倉奈々の演技に“旧知の仲”廣木監督が言及 過度な注文は「らしさが失われる」

Amazon Originalドラマ「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」が21日、Prime Videoで世界同時配信された。このたび、同作で主演を務める榮倉奈々が廣木隆一監督のユニークな撮影方法について明かした。

「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」に出演する榮倉奈々【写真:(C)2022 Amazon Content Services LLC All Rights Reserved】
「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」に出演する榮倉奈々【写真:(C)2022 Amazon Content Services LLC All Rights Reserved】

「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」で共業

 Amazon Originalドラマ「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」が21日、Prime Videoで世界同時配信された。このたび、同作で主演を務める榮倉奈々が廣木隆一監督のユニークな撮影方法について明かした。

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 6つの実写作品と1つのアニメーション作品で構成される本作には、映画界の第一線で活躍する豪華なキャスト陣と監督陣が集結。“東京”の街を舞台に、マッチングアプリでの出会いやセックスレス、シニアラブや国境を越えた愛など、現代ならではのさまざまな“愛の形“が描かれる。

 そんな本作のエピソード2「私が既婚者と寝て学んだこと」に出演する榮倉と柄本佑は、セックスレスがきっかけで離婚を選んだ元夫婦を熱演。これまで数々のヒット作を生み出してきた廣木隆一監督が手掛けた作品として注目を集める本作だが、このたび、主演を務めた榮倉が“台本にとらわれない演技”にこだわる廣木流のユニークな撮影方法について明かした。

 榮倉が演じるのは、大学で生物学の教員として働く主人公・佐藤加奈。柄本が演じるフリーライターの圭介と離婚して半年がたち、夫婦間のすれ違いを経験した加奈は、セックスと愛の関係をより深く知るために、マッチングアプリで見知らぬ男性とその場限りの関係を結んでいく――。

 榮倉は映画「余命1ヶ月の花嫁」や「娚の一生」など数々の廣木監督作に出演してきたが、「撮影中は緊張感に耐えられるかなという気持ちで過ごしていました」と何度参加しても緊張感は拭えないという。その理由として「台本通りに演技をすると、廣木さんに『今何でそれやったの?』と、問いかけられるときがあります。『台本に書いてあるからです』と思っていたのですが、たしかに廣木さんのおっしゃる通りで、書いてある通りにやらなくて良いことがあるんです。監督と本作について打ち合わせをしたときに、舞台を撮りたいとお話されていて。柄本さんと私の演劇を撮りたいということだったのだと思います」と、“台本に縛られ過ぎず、その場で生まれる生の感情を、そのまま切り取る”という廣木監督なりの撮影方法を明かした。

 10年以上もの付き合いがある2人は互いの性格を理解し合っているそうで、廣木監督は「同じ演技をしてもらっても微妙に変わっているんですよね。そういうところがすごく好きで。なので、本番では台本外のところもカメラを回すようにしています。あんまり注文を出すと彼女らしさが失われてしまう」と語っている。廣木監督流の撮影方法、それは台本の行間を読むような演技の瞬間をしっかりと捉えることで、作品の見どころの1つである主人公たちの“心の機微”を丁寧に描くことなのだ。

 思わず“愛”について考えてしまうような現代ならではの物語を描いた本作。本編では夫婦という関係を解消し友達関係となった圭介と、既婚男性たちとの間で感情が揺れ動く加奈の姿が映し出されるが、そんな彼女が見つけた“愛の形”とは? 彼女が導き出した最後の結末にぜひ注目してほしい。

 本エピソードのほかにも、水川あさみや前田敦子(「息子の授乳、そしていくつかの不満」)、伊藤蘭や石橋凌(「最悪のデートが最高になったわけ」)、成田凌や夏帆(「冬眠中のボクの妻」)、永作博美やユースケ・サンタマリア(「彼を信じていた十三日間」)、ナオミ・スコットや池松壮亮(「彼は私に最後のレッスンをとっておいた」)、黒木華や窪田正孝(「彼が奏でるふたりの調べ」※アニメーション作品)など豪華キャストが参加している本作。作品を見た後、誰かに“愛”を伝えたくなるような心温まる7つの物語が描かれたAmazon Original シリーズ「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」は21日から世界同時配信中だ。

次のページへ (2/2) 【写真】「モダンラブ」で共演した榮倉奈々と柄本佑の場面カット
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