20代でベンツ、ポルシェ、1000万円フェラーリ…勇気のいる購入 オーナーに直撃「心が健康に」
20代でベンツ、ポルシェ、フェラーリを次々購入。そんな“夢を買う生き方”についてのツイッター発信が話題を集めているオーナーがいる。29歳のふみさんだ。26歳の時に「メルセデス・ベンツ W204 C63 AMG セダン 2007年式」、27歳の時に「ポルシェ 987ボクスター MT 2006年式」、28歳の時に「フェラーリ 612スカリエッティ 2006年式」を手に入れた。思い切りのいいカーライフについて聞いた。
「『これから頑張るぞ』という気持ちでローンを通しました」 ツイッター投稿に共感続々
20代でベンツ、ポルシェ、フェラーリを次々購入。そんな“夢を買う生き方”についてのツイッター発信が話題を集めているオーナーがいる。29歳のふみさんだ。26歳の時に「メルセデス・ベンツ W204 C63 AMG セダン 2007年式」、27歳の時に「ポルシェ 987ボクスター MT 2006年式」、28歳の時に「フェラーリ 612スカリエッティ 2006年式」を手に入れた。思い切りのいいカーライフについて聞いた。
「20代でベンツ買った時、色んな人にちくちく小言を言われた。
20代でポルシェ増車したら、あんま話したことない人にすら噂が回ってさらにちくちく言われるようになった。
20代でフェラーリ増車したら一周まわって知らない人とかからも応援されるようになった」
ふみさんのこんな投稿が、1600件を超えるいいねを集めている。以前はトラックの運転手などに従事し、現在は医療関係の仕事で多忙な日々を送るふみさん。誰もが名前を知る高級メーカーの車を同時に複数所有している。
投稿は共感を呼び、「何言われても私にはこの車がある!っていう気持ちで20代生きています」「振り切る勇気!」といったコメントが寄せられている。
若くして高級車を買うことは、勇気が必要なことでもある。真意について聞くと、「『将来のことは誰にも分からないからこそ明日死んでも後悔しない生き方をしよう』という思いからですね。小言を言われるのを恐れて自分の好きなことを諦めたら、後々後悔しそうで…。ねたみなどは正直ありました。ポルシェに関しては以前いた職場に就職した3日目に『これから頑張るぞ』という気持ちでローンを通しました。しかし、当時自分より3倍以上の年収がある上司にすら『そんな車買って生意気だ』とか言われたりしました。でも一度きりの人生、他人に振り回されるだけで終わりたくないなという思いが上回りましたね」。後悔のない人生を送るという信念があることを教えてくれた。
ベンツ、ポルシェ、フェラーリを持つようになった経緯とは。元々、大排気量のNAエンジンが好きだといい、「C63(ベンツ)は音に引かれて買いました。ベースが普通のセダンなので使い勝手も良くて気に入っていました。ただあまりにハイパワー過ぎて日常使いでは持て余すところもありました。そこで軽くてミッドシップのマニュアルオープンカーはスポーツカーとして真逆のコンセプトでまた楽しそうだなと思い、987ボクスターを増車しました。お気に入りポイントは顔がかわいいことと内装が茶色いところですかね」とのこと。
「エンジンをかけずにソファとして座ってツイッターをやってる日もあるくらい車内空間が気に入ってます(笑)」 スカリエッティ内装
スカリエッティに関しては、学生の頃からずっと憧れを抱いていたが、フェラーリを買うというビジョンを全く持てず、「縁がないもの」と自分で決めつけていたという。
しかし、ひょんなことから28歳の時に転機が訪れる。ツイッターの車仲間から「20代でスカリエッティを買った友人がいるから紹介したい」と言われ、その人と話したり実際に乗せてもらったりするうちに、「封印していたはずの気持ちが一気にあふれて止まらなくなりました(笑)。やっぱり同い年でフェラーリを買ってる人が間近にいるのは刺激になりました」。“大人買い”をしたという。
スカリエッティのお気に入りポイントはたくさんある。「車の顔がかわいいことと、やはり内装が茶色いとこですかね…とにかく質感が良いです。エンジンをかけずにソファとして座ってツイッターをやってる日もあるくらい車内空間が気に入ってます(笑)。もちろんエンジンを一度かけたら、ただでさえ最高な空間がV12エンジンの音と共に加速し出すのだから、言葉で言い表せないくらいの良さがあふれています。本当に仕事とか日常の嫌なこととかすべて忘れられて心が健康になります」。至福の時を味わっている。
いずれも中古で購入した3台。気になる値段を聞いてみると、「C63、ボクスターがそれぞれ250万円、スカリエッティは1000万円ほどでした。全部足しても首都圏で住宅を買うより安いので、『家庭を諦めれば行けるよ』なんて既婚者の友人たちに伝えては毎回引かれてます…」。
月間の走行距離3000キロ以上のペースで運転をするドライブ愛好家で、カメラ撮影も趣味。ふみさんにとっての車はどのような存在か。「車というのは移動手段であると同時に、パーソナルスペースでもあるのです。『普通の人が家でくつろぐ時間』というのが自分にとっての『車の中で過ごす時間』なので、少しでも車に乗る機会が増えるようにと、あえて公共交通機関が少ない車社会の場所で就職を決めました。そうしたことで、仕事に行く時間や帰る時間も毎回楽しみがあり、仕事自体のやる気も上がりました。これからも事故には十分気を付けながら、運転がおっくうになる日まではこの生活を続けたいなと思っています」。
将来的に買いたい車種は今のところないが、「強いて言うなら、仕様違いでもう1台、612スカリエッティが欲しいですね。メーカー問わず、2005年前後のまるっこくてかわいい顔してる車が好きです」。今度は30代の買い物になるかもしれないが、夢は大きく膨らんでいる。