韓国の7人組ボーイズグループ「BTS」の所属事務所・HYBE（BIGHIT MUSIC）が17日、公式ホームページを更新し、メンバーの兵役に向け具体的な準備に着手したことを電撃発表した。最年長メンバーのJIN（ジン、1992年生まれ）は、今月末に入隊延期の取り消しを申請する予定といい、以降、兵務庁の入隊関連手続きに従う。他のメンバーも各自の計画に従って順次、兵役を履行する予定という。

　HYBEは「株主の皆さまへ」と題したレターを同社CEOのパク・ジウォン名で公表。同レターでは「先週末、釜山アジアド主競技場では、2030釜山世界博覧会誘致を祈願するコンサート BTS＜Yet To Come＞in BUSANが開催されました。韓国内だけでなく全世界から6万人以上のファンの方々が釜山を訪れ、また、オンラインでリアルタイムに配信された映像を通じて公演を楽しんでくださいました。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミック以来、約3年ぶりに韓国内で客席を埋め尽くすかたちで開催された公演という点で、より意味深いことでもありました」と振り返った後、「公演を盛況に終えた今、私たちはBTSが兵役義務を果たすための具体的な準備に着手したことをお知らせ申し上げました」と伝えた。

　メンバーは2025年あたりに7人でのグループ活動再開を希望しており、「当面の間は各メンバーの兵役履行計画に合わせて、個別活動に集中していく予定」としている。JINと最年少のJUNGKOOK（ジョングク、97年生まれ）まで5歳差があるため、メンバーの入隊時期はそれぞれ異なる可能性が高い。

　BTSメンバーの入隊について現地メディアは続々と速報。「ハンギョレ」（17日付電子版）は「政治圏で論議を繰り広げている中、防弾少年団（BTS）が自ら入隊するという意思を電撃的に明らかにした。防弾少年団自ら選択と決断を通じた入隊をするためだと解釈される」と解説。また、東亜日報（同）は「大衆音楽界では防弾少年団の代替服務を許可しなければならないという声が出たが、国会論議は不振だった」と鈍かった政界の判断を指摘した。