大竹しのぶ、「女の一生」初演の杉村春子さんの947公演が目標? 「それは本当にない」
女優の大竹しのぶが17日、都内で行われた舞台「女の一生」の初日前会見に高橋克実、段田安則、風間杜夫とともに出席した。
2年ぶりの再演「みんなとコミュニケーションとる時間も持てた」
女優の大竹しのぶが17日、都内で行われた舞台「女の一生」の初日前会見に高橋克実、段田安則、風間杜夫とともに出席した。
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終戦直後となる1945年に森本薫氏が文学座に書き下ろし、女優・杉村春子さんが初演した不朽の名作。1905年から1945年までを舞台に、孤独な少女だった布引けいが、拾われた家の長男の妻となり、40年間家業を守る姿を描く。
初演でけい役を演じた杉村さんはその生涯にわたって本作に出演し続け、約45年間947回も主人公を演じ続けた。報道陣から「いつまでこの役をやりたい?」と聞かれた大竹は「ないですよ、本当に。よく聞かれますがそれは本当にない」とキッパリ答え、「演じられることはすごく幸せ。いまから900回くらい演じたら、100歳くらいになっちゃう(笑)。とにかく、いまはこの公演を最後までやれればいい」と述べた。
大竹がけい役を演じた「女の一生」は2020年に初演。今回2年ぶりの再演となった。大竹は「前回はコロナ禍で稽古も短時間。人としゃべってはいけない。それは今も変わらないけど、少しだけ気持ちは慣れてきて、みんなとコミュニケーションとる時間も持てた」といい、「人と話すというなんでもない時間が、どれだけ大切なのかよく分かった」としみじみ。
2年前の公演と比べて今回は「ほぼ変わっていない」が、演出も務める段田は「高橋克実が腕を上げました。初演は大丈夫かよって感じでしたが、今回高橋克実にご注目を!」とアピール。高橋本人は「2つ年を取りましたので少しは人の話を理解できるようになった」と胸を張ると、大竹は「ちょっとだよね」とポツリ。風間は「かつら、外さないように」と注意を受けていた。
「女の一生」は10月18日から23日まで東京・新橋演舞場、10月27日から11月8日まで京都・南座、11月18日から30日まで福岡・博多座にて上演される。