清原果耶、“10代の自分”を知る横浜流星への信頼明かす「同じ志を持った大切な存在」
女優の清原果耶(20)が10月21日から全国公開される映画「線は、僕を描く」で、水墨画に打ち込む画家・篠田千瑛を演じている。主演の横浜流星(26)とは、2019年公開の映画「愛唄 -約束のナクヒト-」以来の共演。「3年前よりも背中が大きくなった」と語る横浜は、清原にとって「同じ志を持った大切な存在」と信頼を寄せている。
最新映画で3年ぶりに共演 横浜の変わらない真っ直ぐさは「さすが」と感嘆
女優の清原果耶(20)が10月21日から全国公開される映画「線は、僕を描く」で、水墨画に打ち込む画家・篠田千瑛を演じている。主演の横浜流星(26)とは、2019年公開の映画「愛唄 -約束のナクヒト-」以来の共演。「3年前よりも背中が大きくなった」と語る横浜は、清原にとって「同じ志を持った大切な存在」と信頼を寄せている。(取材・文=西村綾乃)
映画は水墨画家としても活動する砥上裕將の同名小説が原作。清原は、水墨画の巨匠・篠田湖山(三浦友和)の孫で、表現に思い悩む女性を演じている。初挑戦したとは思えないほど、思い切りの良い線が魅力だ。
「撮影前、流星くんと水墨画家の小林東雲先生のもとで練習をさせていただきました。約1か月ほどの練習期間では、筆の持ち方など水墨画家としての所作を身に付けることに努めました。最初に画仙紙を前にしたときは、『失敗するんじゃないか』、描き始めてからも『間違っているのではないか』と不安でいっぱいで。でも小林先生が『全て成功で失敗はないんですよ』と励ましてくださって。その言葉をいただいた時に吹っ切れて、『うまくいかなくても、次に納得できるものを描けばいいんだ』と思えるようになってからは、楽しんで筆を持つことができたように思います」
横浜が演じる青山霜介は、ある出来事から、喪失感を抱えて生きている人物。アルバイト先で偶然出合った水墨画を通じて、人生を取り戻していく。
「演じた千瑛は、自分が描く『線』に悩んでいる女性。過去に経験した痛み、そしていまも悩みを抱えています。最初は正体が分からない霜介に強く当たっているけれど、同じ悩みを抱えていることに気が付いてからは、同志に変化していく。水墨画という共通のものを通じて、刺激をし合い生きている姿を大切にしながら、私が演じることで霜介を、流星くんを助けられるものがあればと思いながら演じました」
横浜とは10代のときに演じた映画「愛唄 -約束のナクヒト-」以来の再共演。横浜の「背中が大きく見えた」と語る。
「人としての真っ直ぐさ。役にストイックなところは、相変わらず素晴らしいと感激しました。この数年の間に、さまざまな現場を経験され、積み重ねてこられたものを感じて。役者として向き合って思うのは『背中が大きくなった』ということ。流星くんは『大人っぽくなったね』と驚いていたので、『20歳になりました』と伝えました」
同志のような存在に励まされ、高みを目指す日々。癒しの時間は――。
「『いま、フラットじゃないな』と思ったら、湯船に浸かって悪い気を流すようにしています。最悪はシャワーでも良いから、しっかりと洗い流す。後はちゃんと睡眠を取ること。寝不足だと、人間としての能力が下がってしまうと思っているので、しっかり眠ります。後は好きなときに好きなものを食べて過ごすようにしています」
10月16日からは、シリーズ累計55万部を突破する相沢沙呼の人気小説「medium 霊媒探偵城塚翡翠」(講談社文庫)が原作のドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」(日本テレビ系)で主演を務める。霊が視ることができる能力を活かし、探偵として難解な事件を解決していくヒロインが奮闘する姿を楽しみにしたい。
□清原果耶(きよはら・かや)2002年1月30日、大阪府生まれ。「アミューズオーディションフェス2014」でグランプリを受賞。翌年9月から放送された NHK連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビューを果たした。ファッション誌「nicola」(新潮社)の専属モデルも務めている。21年にはNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に主演。同年に公開されヒロインを務めた映画「護られなかった者たちへ」で「第45回日本アカデミー賞」の最優秀助演女優賞を受賞した。10月16日から放送中のドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」(日本テレビ系)で主演している。