人気YouTuberグループ「コムドット」のリーダー・やまとが15日、都内で行われた自身の著書「アイドル2.0」出版記念講演囲み取材に登壇した。当日はやまとが同書をアピールした。

　同書はタイトルから先に決めていたというやまとは「前回に出版した『聖域』が40万部の大ヒットをしていた。違ったアプローチで言葉を届けたいなと思ったときに、もうちょっと視点を上げたというか、より実用的な本を作りたいと思った」と明かし、「コムドットはアイドルみたいというネガティブなイメージで言われることも多い。それは悔しい感情もある。そう言われるんであれば、僕としては従来のアイドルではなくて進化してるものだということで世間の目を引こうとそういうタイトルにした。アイドルって偶像のイメージなんだけど、僕たちはよりファンの人に近い。これはエンターテインメントとして次世代のカタチなんじゃないかということで、ポジティブな意味で解釈できるようになって、『アイドル2.0』ということになった」と語っていた。

　報道陣から「今後挑戦したいことはなんですか」という質問には「メンバーと話していたんだけど、コムドットの映画を作ってほしい。僕たちが作るのではなく、僕たちメインの映画を作っていただく。俳優の方に演じていただいて、ファンの人に見ていただきたい。そういう夢がある」と回答。「やまとさんを演じるのは」という質問には「菅田将暉さんに演じてもらいたい」と答えていた。

　コムドットは2018年に結成した5人組のYouTuber。西東京を拠点に、同級生メンバーと「放課後の延長」を発信している。若い世代に絶大な人気を博し、すでにチャンネル登録者数は370万人を突破した。やまとはモデルとしての活動も広げ、2021年12月に発売した写真集は歴代男性写真集1位を記録している。

　そんなやまとは「日本を乗っ取りたい」とも豪語。「今年に入ってから、YouTuberの枠を出て、いろんな活動をしてきたんだけど、活動の幅を広げることによって、出張していくことによって、YouTubeに興味がない人にもコムドットのことを知る機会になるんじゃないか。地元の友達と活動を始めて、国民的スターになったらそんな面白いことはないだろう。男なら誰しも大きな夢を抱く。僕の中では夢を前に出さずにいられなかった」と意欲を前面に見せていた。

　同書は、やまとがつづった初のビジネス書。コムドットを約4年でトップYouTuberにするために積み重ねてきた泥くさい試行錯誤と緻密な分析、そして徹底的に練り込まれた戦略を初めて明かしている。