声優の野島健児が14日、都内で行われた即興音楽舞踏劇「砂の城」のフォトコールおよび取材会に主演の中山優馬のほか岐洲匠、夏川アサ、池田純矢、鈴木勝吾、升毅とともに出席。久々に出演する舞台について感想を語った。

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　本作は、池田純矢が脚本・演出を手がける「エン＊ゲキ」シリーズの第6弾。砂に覆われた大海の孤島アミリアを舞台に、結婚も決まり未来が明るかった青年テオが、王位継承権を持つ太子・ゲルギオスの企てに巻き込まれ、幸福だった日常が“砂の城”のように崩れ堕ちていくストーリーが展開される。

　野島は、中山演じるテオの婚約者エウリデュケの父で、アミリア王国・エリーザ領の領主・アッタロスを演じている。野島にとって久々となる舞台出演となり、「普段声優としてアニメーションの仕事をしているので、舞台の稽古などなかなかできない経験で正直、はじめは戸惑った」と素直な心境を吐露した。

　以前、池田と共演した縁で本作のオファーを受けた野島。「ちょうど声優という狭い枠から飛び出したい、挑戦したいと思っていたところだったのでうれしかった。ぜひ出させてください」と快諾したという。しかし「そのときにいただいた資料に“即興音楽劇”と書かれていて、それは見なかったことにしました（笑）。気のせいかもしれないなって」と一瞬現実逃避したと明かし、笑わせた。

　勘違いではなく本当に「即興音楽舞踏劇」だったが、野島は「すごく刺激的ですし、役作りにしてもちゃんとゼロから作っていく作業を体感している。結構な年齢になっているけど、それでも初めて尽くしで勉強させていただいている」と感謝した。

　同舞台は10月15日から30日まで東京・紀伊國屋ホール、11月3日から13日まで大阪・ABCホールにて上演される。