「結局乗れない、どうしようもないんです」 200万円かけた“自作”白バイ、致命的な悩みとは?
白バイのレプリカを自ら作ってしまう“バイクいじり”の達人がいる。ホンダ・VFRのナナハン(750CC)に憧れて、VFRの白バイ(800CC)を見事に再現。特殊車両に魅了された異色の男性会社員のバイク大好きな横顔に迫った。
「白バイマニアでも警察マニアでもなく…」 20代後半の頃に覚醒
白バイのレプリカを自ら作ってしまう“バイクいじり”の達人がいる。ホンダ・VFRのナナハン(750CC)に憧れて、VFRの白バイ(800CC)を見事に再現。特殊車両に魅了された異色の男性会社員のバイク大好きな横顔に迫った。
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中学時代からオートバイにのめり込み、バイク&カーマニアになった。「レースのスーパーバイクに熱中していまして、VFRは目立って、インターセプタ―なんかもカッコよかった。そのうちに、VFRはどうも白バイに多く採用されていることに気付きまして。車やバイクをいじることが大好きだったもので、『白バイ作っちゃおうかな』と。そこからカスタムに凝り出したんです」。20代後半の頃に、白バイ製作に“覚醒”したという。
もともとは外装だけ見た目を似せて作っていたというが、凝り始めたら「本格的な部品が欲しくなって、エンジンなどの中身にもこだわっちゃって」。世の中に出回るパーツを常に探し回っている。4年前に製作したホンダ・VFRの白バイは、ホイール、エンジン、外装のケースや廃棄品などの部品を約1年かけて寄せ集め、自宅ガレージで、ひと晩で一気に組み立てた。「総計で200万円ぐらい費用がかかっちゃいました」。
最大にして致命的な悩みがある。「観賞用としては最高なのですが、目立ち過ぎて乗れないんですよ、勇気がなくて公道で走れません。通勤にも使えません(笑)。ガレージに置いておくしかない。どうしようもないんです(笑)」。意外な悩みを教えてくれた。
もともと車・バイクいじりが趣味。組み立てること自体に楽しさを感じるといい、「白バイマニアでも警察マニアでもなく、カスタムが趣味の特殊車両好きなんです。部品を探して、作ってはちょっと手直しして。こだわり抜いて。奥が深いんですよ。でも、結局乗れない(笑)」。
そんな達人には、バイカーとしての大きな夢があるという。「VFR750Fインターセプター、レース用のタイプ。憧れに憧れていますが、まだ1回も乗ったことがないんです。いつか乗ってみたいですね」と話している。