C・W・ニコルさん死去 野口健氏、茂木健一郎氏、百田尚樹氏追悼

環境保護活動家で作家のC・W・ニコルさん(本名ニコルシーダブリュー)が3日、長野市の病院で死去した。79歳だった。

C・W・ニコルさん【写真:Getty Images】
C・W・ニコルさん【写真:Getty Images】

1962年初来日 79歳

 環境保護活動家で作家のC・W・ニコルさん(本名ニコルシーダブリュー)が3日、長野市の病院で死去した。79歳だった。

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 ニコルさんは、英国・ウェールズ出身。1962年に初来日し、沖縄海洋博のカナダ館副館長を務めるなどして日本に拠点を置いた。95年7月に日本国籍取得。2005年にはエリザベス女王から名誉大英勲章を受けた。

 訃報を受け、登山家の野口健氏はツイッターを更新。「長年、交流がありましたが、最後にお会いした時の言葉を忘れません。『貴方を弟みたいに感じる。野口さん、山で死ぬんじゃないよ』と。あの日は何度も『死なないでね』と繰り返したニコルさん。またニコルさんのあのウィスキーを一緒にゆっくりとやりたかった」と追悼した。

 また、脳科学者の茂木健一郎氏はSNSにツーショット写真を投稿。「ニコルさんが『黒姫の森においでよ』とおっしゃった日の写真。森の中の年月経た樫の木のような、巨きな温かい人でした。日本の文化、日本人の生き方を深く理解し、愛してくださった方。ニコルさんが亡くなってしまったなんて、信じられません。森の中に散歩に行っているだけだと思いたいです」と急逝に悲しみをこらえつつ、故人に思いをはせた。

 構成作家の百田尚樹氏は「ニコルさんの『勇魚』は素晴らしい作品。幕末の太地町を舞台に、一人の鯨取りの漁師の一生を描いた小説。あの傑作を外人が書いたとは信じられない」と、振り返った。

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