【silent】韓ドラファンを夢中にさせる繊細なストーリー 初回から考察&伏線回収で盛り上がり
川口春奈が主演を務めるフジテレビ系木曜劇場「silent」(午後10時)の第1話が6日に放送された。放送時にはツイッターのトレンドランキングで国内外1位となり、見逃し配信は公開後2日で160万回再生を突破し、多方面で大きな反響を呼んでいる。
完全オリジナルの「silent」がデビュー作となる脚本家・生方美久
川口春奈が主演を務めるフジテレビ系木曜劇場「silent」(午後10時)の第1話が6日に放送された。放送時にはツイッターのトレンドランキングで国内外1位となり、見逃し配信は公開後2日で160万回再生を突破し、多方面で大きな反響を呼んでいる。
オリジナルかつ当て書きで作られた本作は、川口演じる主人公の青羽紬(あおば・つむぎ)がかつて本気で愛した恋人である目黒蓮(Snow Man)演じる佐倉想(さくら・そう)と、8年後に音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリーだ。
6日に放送された第1話では、紬と想が付き合うまでのなれ初めや突然一方的に想からメッセージで別れを告げられた過去、中学からの幼なじみである鈴鹿央士演じる戸川湊斗(とがわ・みなと)と幸せな日々を送る現在が描かれた。ドラマの終盤に、紬は難病で耳が聞こえなくなった想と偶然再会するも、手話で一方的に話されて立ちすくんでしまう。
高校時代の想と紬のシーンでは「高校生活懐かしい、青春!」「学校は週5で好きな人に会える場所だったの、わかる」などと共感する投稿が多く見られた。一方で終盤には「こんな再会つらすぎる」「どちらの気持ちも切ない」「涙が止まらない、明日絶対目が腫れる」など、切なすぎる再会に反響が集まっていた。
新人脚本家による本作を考察・伏線回収しながら楽しむ視聴者、さらには韓国ドラマ好きの視聴者からも大きな注目を集めているようだ。
冒頭、雪を見上げる紬と想のシーンでは「佐倉くん、静かだねー!」「青羽の声うるさい」というほほ笑ましいシーンだが、終盤の8年ぶりに再会したシーンでは「ちょっと話そうよ。連絡先教えて」と笑顔で話しかける紬に対して、耳が聞こえなくなった想は「声で、楽しそうに話しかけないで。お前うるさいんだよ」と泣きながらも手話で訴える。そんな切ないシーンを、あえて音なしで再生し、より切なさを味わう視聴者もいたようだ。「同じ言葉でも意味が違いすぎて泣ける」「すごい脚本家に出会った」「セリフが細かく丁寧で好き」などと脚本家・生方美久の世界に浸る人がはやくも続出だ。
さらに、「音楽」という視点で楽しむ声もあがっている。高校時代の想がイヤホンで音楽を聞くシーンが多く見られ、紬も「この曲知ってる!」と音楽は2人の仲が縮まるきっかけとなっていた。想が告白したときには、想は紬にスピッツ「魔法のコトバ」を聞かせる。クリスマスのプレゼント交換では、お互い色違いの同じ有線のイヤホンを選んでおり、「本当に交換しただけだね」とほほ笑み合っていた。そして、想から一方的にメッセージで別れを告げられたときに紬が聞いていた曲もまた、スピッツ「魔法のコトバ」だった。
シーンは変わり、想からもらった有線のイヤホンは“3年くらい前”に壊れてしまい、今はワイヤレスのイヤホンを使う紬。一方で”3年前”に耳が聞こえなくなった想の部屋には、かつてCDが並べられていた棚は空っぽで、ケースにヒビの入ったCDがダンボールにしまい込まれていた。そして、紬がふいに落としてしまったワイヤレスのイヤホンを想が拾ったことで、再び2人の物語が動き出す。放送後のSNSには、「思い出の恋愛曲ってあるよね」「それぞれの時間の経過が感じられて切ない」「有線のイヤホンでつながっていた二人が、ワイヤレスのイヤホンをきっかけに再会。イヤホンにそんな役割があるなんて」と時間軸を中心に伏線回収を楽しむツイートが見られた。
また、“韓国ドラマ界隈”からの人気もこのドラマの特徴だ。SNSで「silent」と検索すると「韓ドラ」という単語がサジェストに表示される。「韓ドラ沼民が絶賛しているドラマ」として注目されており、実際に「ビジュアルポスターも韓国のカップル画報を参考にしているのでは」「描写や映像の色味が韓ドラっぽい」「韓ドラ特有の“間・余白の使い方”に絶妙に近い」「セリフからも映像からも韓ドラ民が好きな考察部分が取り入れられている」「久しぶりに日本のドラマでリアタイ確定した」など、韓ドラファンのツイートも多く見られた。