「志村けんの木」献花台は5日に終了 東村山市長が感染予防訴える「志村けん氏のためにも」

お笑いタレントの志村けんさん(享年70)が新型コロナウイルス感染症による肺炎で3月29日に亡くなったことを受け、出身地である東京都東村山市の東村山駅東口にある「志村けんの木」へ献花に多くのファンが訪れていた。そのため3月30日から一時的に献花台を設置する措置を取っていたが、5日をもって終了することを発表した。

29日に亡くなった志村けんさん【写真:Getty Images】
29日に亡くなった志村けんさん【写真:Getty Images】

「志村けんの木」は、東村山市出身の志村さんが同市の名を全国に広めた功績を称え、1975年に植樹された

 お笑いタレントの志村けんさん(享年70)が新型コロナウイルス感染症による肺炎で3月29日に亡くなったことを受け、出身地である東京都東村山市の東村山駅東口にある「志村けんの木」へ献花に多くのファンが訪れていた。そのため3月30日から一時的に献花台を設置する措置を取っていたが、5日をもって終了することを発表した。

 東村山市は3月30日から「駅・グリーンバス利用者等の通行の妨げとなることや、交通安全確保等の観点」から妨げにならない場所に一時的に献花台を設置。しかし、献花に訪れる人の多さから3月31日には「新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からも、ご来訪はお控えいただきますようお願いいたします」と自粛をお願いしていた。

 献花台について「東村山市にご来訪いただき、故人にお気持ちを賜りました皆様に、志村けん氏の出身地の市長として、心より厚く御礼申し上げます」と東村山市の渡部尚市長は感謝のコメントを発表。そして、「市では駅前の通行や交通安全の確保のため、30日より現在の場所に献花台を設け、皆様のお志をいただいてまいりましたが、志村けん氏の命を奪った新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、志村けん氏がご逝去された3月29日(日曜)より七日が経過する4月5日(日曜)をもちまして献花台については閉めさせていただくことといたしたところでございます」と設置の終了を報告した。

 さらに、「皆様の志村けん氏への哀悼のお気持ちは尽きることがないものと存じますが、新型コロナウイルスの感染リスクを減らすための措置と、皆様のご理解をお願い申し上げます。今後も、新型コロナウイルスによって無念にも道半ばで倒れられた志村けん氏のためにも、残された私達一人一人が『うつらない・うつさない』行動を取り、この憎きウイルスに打ち克ってまいりましょう!」と感染拡大の予防を訴えた。

「志村けんの木」は、同市出身の志村さんが同市の名を全国に広めた功績を称え、1975年に市の木である「けやき」3本が植樹された。2017年には、市制施行50周年を記念した志村さん直筆の記念樹看板も設置されている。

 志村さんは7月に東京五輪の聖火リレーの走者として東村山市内を走る予定だったが叶わなかった。

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