米メディアは2日(日本時間3日)、安倍首相が各世帯に布マスク2枚を配布すると発表したことについて詳報した。

　安倍首相が新型コロナウイルス対策の一環として送り出した計画だが、米国ではその効果よりも日本で失笑を買っていることに注目。

　CNN(電子版)は「安倍首相が日本人の反発を受けている」と報じた。

　首相が布マスクの提供を「急増する需要への対応に役立つ」と語ったものの、「水曜日にオンラインで怒りとあざけりを呼び、ハッシュタグ『アベノマスク』と『マスク二枚でごまかすな』がツイッターで流行した」と国民が真逆の反応を示したと指摘した。「多くの人々は、この動きはつまらないもので効果のないものだと受け止めている」との主張を展開した。

　また「ニューヨーク・デイリーニュース」(電子版)は同日、「安倍晋三のコロナウイルスマスク計画に日本中から非難」の見出しで報道。

「この計画はすぐにSNSユーザーによって嘲笑され、彼らがつけたハッシュタグ、#マスク二枚でごまかすな、が水曜日にツイッターでトレンド入りした」と紹介した。

　さらに「首相はまた、2300件の感染報告事例があるにもかかわらず、全国的に緊急事態を宣言することを断固として拒否しており、さらに驚くべきことに、これまでに検査されているのはわずか3万人だけだ」と、その迷走ぶりに皮肉を浴びせた。

　安倍首相が緊急事態宣言を出さないことについてはCNNも疑問視し「多くの従業員はまだ首都に通勤しています。ラッシュアワーの間、電車は混雑しています」「企業は依然として合法的にオフィスから営業することができます」と、東京の“平常運転ぶり”を驚きを交えながら世界に伝えている。