UUUM、1年間の誹謗中傷投稿への対策状況を報告 犯人検挙は2件、投稿削除率は82%超
UUUMは3日、2020年6月から設置した「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」の21年6月1日から22年5月31日までの活動状況や課題を発表した。
「悪質な権利侵害で投稿者特定したケース」も2件
UUUMは3日、2020年6月から設置した「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」の21年6月1日から22年5月31日までの活動状況や課題を発表した。
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インターネット上の誹謗中傷および攻撃的投稿からUUUM専属クリエイターを守るための「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」。20年6月から設置し、従前からの対策を強化、より断固として法的措置を講ずる基本方針のもと、取り組みを推進している。
今回公表したのは21年6月1日から22年5月31日までの活動状況。具体的対処件数は1年間で64件(月平均約5.3件)となった。20年のチーム設置以来、相談および通報として寄せられた約1000件の事例をもとに、トラブルの類型、リスクレベルごとの対応フローをより進化させ、初動対応の迅速化と実効性の向上に努めているとした。
また、UUUM専属クリエイターに対する殺害予告やストーカー行為は増加傾向にありますが、犯人検挙につながったケースや、投稿者特定等、下記の通り実効性を明確に示す結果は、「殺害予告やストーカー行為で犯人検挙につながったケース」が2件、「悪質な権利侵害で投稿者特定したケース」が2件となった。
同チームの警告または通報により削除された投稿の削除率は「82.2%」となった。
課題についても発表。「本チームは多くの誹謗中傷投稿に対処しておりますが、クリエイターの個人情報や家族の情報までインターネット上に公開されてしまうようなケース、また、クリエイターのイメージ低下につながるような悪意ある画像改変(コラージュ画像)など、より悪質なケースも増加傾向にあると捉えております。本チームは今後も誹謗中傷等投稿の中で悪質なものに対しては、法的措置(発信者情報開示請求等)を含む断固とした姿勢で対処するとともに、対処する上での課題解決に向け、行政等への働きかけも積極的に取り組んでいく方針です」とした。
そして、「当社は最前線で誹謗中傷に向き合う立場として、誹謗中傷の被害状況への理解や法的課題の解決につながることを願い、官民の誹謗中傷に関する検討会等にも協力しております。また、広く社会に向けた啓蒙も当社の大きな役割と捉え、誹謗中傷に関する情報発信にもTwitterやnoteを通じてより積極的に取り組んでおります」と続けた。
さらに、「今後も加盟団体である一般社団法人クリエイターエコノミー協会、一般社団法人セーファーインターネット協会、一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構との連携も含め、より多くの方々の意識を変える契機となるような、誹謗中傷等への対策および啓蒙活動に取り組んでまいります」と力を入れていくことをアナウンスした。