アントニオ猪木さんの「最期の言葉」 自宅で起き上がれずも「猪木にしかできないこと」に意欲

元プロレスラーの“燃える闘魂”アントニオ猪木さんが、1日午前7時ごろ亡くなった。79歳だった。この日の午後6時ごろ、猪木さんのYouTubeチャンネルに1本の動画が投稿され、“最期の言葉”を伝えている。

アントニオ猪木【写真:ENCOUNT編集部】
アントニオ猪木【写真:ENCOUNT編集部】

1日午前に死去 午後6時に動画がアップされる

 元プロレスラーの“燃える闘魂”アントニオ猪木さんが、1日午前7時ごろ亡くなった。79歳だった。この日の午後6時ごろ、猪木さんのYouTubeチャンネルに1本の動画が投稿され、“最期の言葉”を伝えている。

 アップされたのは「アントニオ猪木『最期の言葉』」というタイトルの動画。2022年9月21日に撮影された映像とされ、猪木さんが自身の言葉を紡ぐ内容だ。

 自宅のベッド上で状態を起こすこともできず、衰弱した様子の猪木さん。家の景観の良さを褒められるも、「景色がいいじゃ生きていけねえよ」と冗談とも切実な思いとも取れる言葉を絞り出した。

 言葉を発すのも簡単ではない状況の中、「文句ばっかりじゃ生きていけないよな。ありがとう」「本人しか分からない、そういう状況で…」と続ける猪木さん。YouTubeは周囲に言われてやっていると明かし、次のように語っている。

「欲も何もまったくないんだから俺。欲がないというのは何の欲もない。金銭欲なのか女なのかいろいろ、生きてること自体が何であるか」

「毎日毎日この3年近く、この天井見上げて、話し相手もいない。天井に数あるけど、あれを全部数えて……。そのぐらいやることもあるようでない。だいたい見せたくないでしょ、こんなザマを。みんなに見せたくないでしょ、普通は」

 YouTubeチャンネルのコメント欄に寄せられたコメントには「そういうファンもいるということに自分はしっかり分かってなきゃいけないのかなと思います」と感想を明かす。ベッド上での“ありのまま”の撮影については「見てほしいというとどうもちょっと抵抗あるな。誰にも見てもらいたくないよ」と優しく笑いながら語った。

 そして舌が回らず、寝ていても口を動かす練習をしていることなどにも言及。やりたいことを問われると「もっともっと世界の環境問題。山ほどあるけど、今手近でやれること、世界のゴミを消していくこと」と明かし、「これだけ汚してしまった地球をね、自分たちの手でもう1回きれいに掃除すべきだと。世界に向けて猪木にしかできないこと。『どうだー!』と大きな声が出せる日がもうすぐそこに来ています」と思いを吐露していた。

次のページへ (2/3) 【動画】自宅のベッド上でインタビューに応える姿…アントニオ猪木さんのYouTubeチャンネルで公開された「最期の言葉」
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