映画「線は、僕を描く」（10月21日公開）の完成報告会が27日、都内で行われ、主演の横浜流星をはじめ、清原果耶、細田佳央太、江口洋介、三浦友和、小泉徳宏監督が参加した。

　原作は砥上裕將氏による同名小説。大学生の青山霜介（そうすけ）がアルバイト先の絵画展設営現場で水墨画に出会い、悲しみに包まれていた自分の世界が変わる予感を感じる。あるとき水墨画の巨匠・篠田湖山に「弟子にならないか」と声をかけられ、水墨画の世界に足を踏み入れていく……というストーリー。

　報告会ではそれぞれの印象についてトークを展開した。横浜は、江口を「現場の太陽でした」と表現し、「誰に対してもフランクに接していた。みんなの太陽であり、兄貴的な存在。勝手に兄貴だと思っています」と信頼を寄せていた。

　続く清原も「太陽でした」と横浜の意見に同意し、「江口さんが現場にいるとスタッフの方も私もなんか元気が出る。江口さん太陽みたいだなって。笑顔を見ると1日撮影頑張ろうという気持ちになりましたね」とほほ笑んだ。

　一方、2006年に放送されたNHKドラマぶりに江口と共演した三浦は「今回が2回目の共演で、前回の印象から変わっていた」と切り出すと、「（前回は）岩みたいな感じだった。それが今回マシュマロマンみたいな感じになっていて……。なにか心境の変化あった？」と尋ね、会場の笑いを誘った。

　三浦の疑問に江口は笑いを浮かべ「演じた役が2人（横浜と清原）を支える役だったので、常に明るく場を暖めていた。そうやって接していたので、こんな印象を持ってもらったのでは」と分析していた。