【鎌倉殿の13人】義時の涙の決断が意味するもの NHK「絆は永遠のはずだった」
俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)。第37回では、義時と次期鎌倉殿の座を娘婿・平賀朝雅(山中崇)にと考える時政(坂東彌十郎)りく(宮沢りえ)夫妻の対立が決定的になる様子が描かれた。義時は「執権・北条時政、謀反。これより討ち取る」と言いきる展開だった。気になる10月2日放送の第38回の見どころを探った。
小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ 第38回の見どころを探る
俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)。第37回では、義時と次期鎌倉殿の座を娘婿・平賀朝雅(山中崇)にと考える時政(坂東彌十郎)りく(宮沢りえ)夫妻の対立が決定的になる様子が描かれた。義時は「執権・北条時政、謀反。これより討ち取る」と言いきる展開だった。気になる10月2日放送の第38回の見どころを探った。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
激しさを増す北条親子による主導権争い。北条時政とりくは、三浦義村(山本耕史)に命じて源実朝(柿澤勇人)を屋敷へと連れ込み、鎌倉殿の座を娘婿・平賀朝雅(山中崇)へ譲るように迫る。NHKによると、対する義時(小栗旬)は、泰時(坂口健太郎)、時房(瀬戸康史)、八田知家(市原隼人)らを引き連れ、時政の屋敷を包囲するという。そして攻め込む機会を慎重に見定めていた。張り詰めた空気が鎌倉を覆う中、政子(小池栄子)は……という展開とされる。
「鎌倉殿の13人」の公式サイトの予告編では、「絆は永遠のはずだった」というナレーションに続き、政子の「子が親を殺すようなことだけはあってはなりませぬ」という声が響いた。その後、「義時の決断」という字幕と同時に義時の目から涙があふれ出る姿があり、その後、義時の「鎌倉を守るためなら父も子もない」と、ある覚悟を感じさせるような低い声が響いていた。
前回の第37回では北条時政、政子、義時ら家族が集まった酒宴の様子が描かれた。亡くなった大姫が時政に、いいことがあるまじないだと16年前に教えた言葉を家族一緒になって思い出そうとする愉快で楽しいシーンだった。明るく仲良く楽しい、家族の絆を感じさせた北条家。そこから一転、第38回で義時の「鎌倉を守るためなら父も子もない」。視聴者の感情を大きく揺り動かすジェットコースターのような展開。義時の決断がどういう形で表現されるのか注目したい。