朝倉未来は「あまりにもなめられすぎてる」 くるみ、勝利は「限りなくゼロに近い」予想も期待のワケ
25日の格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」(さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで完全生中継)のメインイベントで、朝倉未来(トライフォース赤坂)がフロイド・メイウェザー(米国)に挑む。プロボクシング元5階級制覇王者とボクシングに準じたルール(3分3R)でのエキシビション戦。若干の体格差があるとはいえ、下馬評では未来の圧倒的不利が伝えられる中、RIZIN公式アンバサダーでテレビ解説を務めるくるみが大一番の行方を占った。
天心戦は試合当日大混乱 未来戦も何が起こるか分からない
25日の格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」(さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで完全生中継)のメインイベントで、朝倉未来(トライフォース赤坂)がフロイド・メイウェザー(米国)に挑む。プロボクシング元5階級制覇王者とボクシングに準じたルール(3分3R)でのエキシビション戦。若干の体格差があるとはいえ、下馬評では未来の圧倒的不利が伝えられる中、RIZIN公式アンバサダーでテレビ解説を務めるくるみが大一番の行方を占った。
本来、互いの実力やコンディションが勝敗を左右するが、相手がメイウェザーとなると、それだけとは限らない。2018年大みそかの那須川天心戦では、試合当日に次々とむちゃぶり。結果的に、天心の精神を少なからず動揺させた。要求が通らなければ、ボイコットも辞さないのだから、受ける側はたまらない。
「天心選手と戦ったときに、会場の入り時間から1、2時間遅れて入ってきたんですよ。ほぼアップもしないまま来て、ケンタッキーが食べたいからケンタッキーを買って来いと言って60人分のケンタッキーを用意させたり、天心選手はバンデージを巻いていたのにそれを全部巻き直せって要求したり、結構てんやわんやだったんですよ。本来なら、ふざけんなよって絶対なると思うんですけど、メイウェザー選手なので誰も何も言えないですよね。今回、未来選手は前回のことを踏まえてバンデージを巻かないで待ってようかなと言ってたんですけど、スムーズにはいかないんじゃないかなと思いますね」と、くるみはリング外のドタバタを心配した。
肝心な試合も、未来不利は否めないという。勝つ可能性を聞くと、「未来選手はMMAの選手なので、ボクシングのルールで戦うとなると、ルールも不利なので限りなくゼロに近いかなと……」とシビアな見立て。
一方で、「そうは思うんですけど、あの会見でジジ選手にふっ飛ばされたりとか、なめられているのは私としてもすごく嫌なので、やってほしいなっていう気持ちは100あります」と未来の奮起に期待した。
憤りを覚えたのはハワイでの会見だ。至近距離でメイウェザーと向かい合った未来は、壇上でメイウェザーのボディーガード・ジジに突き飛ばされた。
「あれで私はより一層未来選手を応援したくなりましたね。一発当ててくれよっていう気持ちにめっちゃなりました。あまりにもなめられすぎてるなっていうのはすごく感じましたね。確かにメイウェザー選手はボクシング界のレジェンドですけど、未来選手もRIZINを背負って戦う。なので、勝率は低くても未来選手なら何かやってくれるんじゃないかなと、、未来選手の気持ちを見たいです」とエールを送った。
衝撃の結末も……!? 「未来選手が事前の練習で回し蹴りを」
さらに、くるみは「未来選手が事前の練習で回し蹴りしてたんですよね。パフォーマンスだとは思うのですが、そういった面で話題にするところもある意味で未来選手だなと思います」と話す。
ボクシングに準じたルールのメイウェザー戦で蹴りはご法度。反則扱いとなり、罰金は5億円とも言われる。
闘争心が極限まで高まると、予期せぬことが起こるもの。マイク・タイソンの耳かみちぎり事件しかり。あらゆる面で劣勢とされる未来が、最高峰の舞台で何を見せるのか、想像は膨らむばかりという。
「インパクトを残すとなると、パンチを当てるしかない。ただ、私も元々ボクシングが好きでこの世界に入ったんですけど、メイウェザー選手にパンチが当たるかどうかというとちょっと厳しいとは思っています。引退しても現役の頃ようにバリバリに練習していますし、メイウェザー選手の階級はボクシングの中でも本当にすごい階級なので、そういう階級の人たちと戦っても無敗でいるって、ちょっと並大抵の人ではないです。天心選手みたいに、かするみたいな一発は当たるかもしれないですけど、効かせる一発っていうのは難しいんじゃないかなあと思います」
技術も経験も冷静に分析すればするほど、遠のく未来の勝利。
「身長はそんなに変わらなくて、メイウェザー選手が少し低いくらいかなと思うんですけど、リーチはメイウェザー選手のほうが10センチ近く長い。未来選手からすると戦いづらいのかなっていう印象ですね」
それでも、未来なら何かをやってくれるはずと思いを抱くくるみ。いよいよゴングのときが近づいた。
□くるみ 北海道出身。父はアイルランド人。日本、アイルランド、アメリカ、ロシアの4か国にルーツを持ち、日本語、英語、中国語を話すトリリンガル。TBS系「世界・ふしぎ発見!」のミステリーハンター出演。数々のCM・広告ショーに出演するほか、モデルとして幅広く活躍している。2020年1月よりRIZINオフィシャルアンバサダーを務める。21年6月に「くるみ1st写真集KURUMI」(KADOKAWA)を発売。