メイウェザーに聞いた「なぜ闘い続けるのか?」 全てを手にしたレジェンドが貫く哲学

格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」(25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで昼12時から全試合完全生中継)のメインイベントでフロイド・メイウェザー(米国)は朝倉未来(トライフォース赤坂)とボクシングに準じたルールでエキシビションマッチを行う。ENCOUNTでは50戦無敗のレジェンドにインタビュー。プロボクシング引退から5年。“マネー”メイウェザー45歳の今も闘い、そして稼ぎ続ける理由を聞いた。

メイウェザーがインタビューで明かした「闘う理由」【写真:(C)AbemaTV, Inc./RIZIN FF】
メイウェザーがインタビューで明かした「闘う理由」【写真:(C)AbemaTV, Inc./RIZIN FF】

終始漂う余裕「オレはみんなに素晴らしいショーを見せる」

 格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」(25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで昼12時から全試合完全生中継)のメインイベントでフロイド・メイウェザー(米国)は朝倉未来(トライフォース赤坂)とボクシングに準じたルールでエキシビションマッチを行う。ENCOUNTでは50戦無敗のレジェンドにインタビュー。プロボクシング引退から5年。“マネー”メイウェザー45歳の今も闘い、そして稼ぎ続ける理由を聞いた。(取材・文=角野敬介)

 ◇ ◇ ◇

――実際に向き合った朝倉未来選手はどう見えましたか。あなたの本能は何を感じましたか。

「オレは相手の選手が自分よりもっと強かったり、大きかったり、速かったり、もっと訓練したりするのは気にしない。いつも最終的に大事なのはメンタルだ。オレは常にメンタルは準備できている。メンタルがしっかり出来上がっていれば体を仕上げるのは問題ない。だから相手が強かったり、大きかったり、速かったりするのは気にならない。最終的には相手が理解しているのはフロイド・メイウェザーと対戦するという事は最強と対戦するという事だ」

――対戦相手の事は研究されるのでしょうか。映像は見ましたか。

「全く見ていない。自分のチームの数名と話して分かったのは彼がサウスポーだって事。それは気にならない。何故かと言うと、前回日本に行った時もサウスポー(那須川天心)と戦ったけど、結果はもう出ているよね。オレのキャリアで何が恵まれているかって言うと、オレは世界各地の選手と戦ってきた。けど9月25日の対戦相手は主に日本の中でしか戦った事が無い。世界中の選手と戦っているオレとは経験の差が大分ある」

――那須川天心戦では、これほどの差があるのか、と驚きました。今回はPPVを買う日本のファンに何を見せてくれるのでしょうか。

「相手はYouTubeで人気みたいだね。彼が何を見せてくれるかは言えないけど、オレは過去に日本で見せたパフォーマンスがあるからわかるよな」

――KOする自信はありますか。

「オレはみんなに素晴らしいショーを見せる為にいく。もちろんこれが本物のファイトだったらすぐ終わるだろうけど、前回、日本に行った時は試合が早く終わり過ぎてファンは楽しめなかったのだろうと思う。だから今回はもっと試合を長く見せたいと思っている、前回は短すぎて楽しめなかっただろうから。でも前回は短かったけどエキサイティングだった事には変わりない。ファンにはもっと楽しんでもらいたいから、もっと見せていきたいと思っている」

――ボクシング引退以降も含め、一度も負けていません。負けることへ恐怖を感じることはありますか。

「オレは生まれた時から勝者だったし、死ぬ時も勝者でいるつもりだ。負けるという事にフォーカスしない。オレのキャンプでは負けるとかの話しはしない。話すのは勝つ事とポジティブでいる事、それと極限にまで仕上げる話しをする。オレのチームは最高だし、ゲームプランも良いものがある、良い試合をして勝って、そしてみんなに楽しんでもらう事が何よりも大事だ」

――他の誰もが叶わないような地位も名誉を築いたメイウェザー選手が、45歳という年齢で闘い続ける理由とはどのようなものでしょうか。

「これは本当の意味でのファイトじゃない。やるのはスモールなエンターテインメント・ショー、つまりエキシビション。オレの哲学はいつまでも挑戦し続ける事。みんなをエンターテイン(楽しませる)して、少しお金も稼いで、世界中のファンに栄光時代のフロイド・メイウェザーを魅せられたらって思う。これがヘビーなダメージを喰らうような試合だったらエキシビションはやらないだろうけど、オレからしてみればエキシビションマッチをする相手はマイナーリーグの人達で、オレはメジャーリーグ。さっきも言ったようにオレの哲学は挑戦し続ける事」

――年齢による衰えを感じる事はあるのでしょうか。

「全くそうは感じない。オレはまだパフォーマンスできるし、今でもダメージを食らわずとも相手に何発も入れる自信はある。一番大事なのは相手にダメージを食らわせて、自分がもらわない事。だからオレのキャリアは最高なんだ」

衰えを感じることはないと豪語するメイウェザー【写真:(C)AbemaTV, Inc./RIZIN FF】
衰えを感じることはないと豪語するメイウェザー【写真:(C)AbemaTV, Inc./RIZIN FF】

PPVを誰よりも売る男「秘訣は絶対に暴露はできない」

――(ハワイでの)記者会見で話していた世界タイトルマッチ、オリンピックのようなレベルと言うのはどんな試合でしょうか?

「全然違うよ。対戦相手がカネロ・アルバレスやマニー・パッキャオ、ミゲール・コット、オスカー・デ・ラ・ホーヤ、とリストはずっと続くけど、やっぱりそのレベルで戦うには本当に限界までに鍛えなきゃならない。本当にフォーカスしないといけないし、絶対的に最低10週間の強化合宿をしなくちゃならない。3ラウンド、9分の試合は、やはりあのレベルと比べると厳しくはない。PPVを売るためには国から国へ移動しなければならないし、街から街、州から州を跨がなければいけない。だから内容が違う」

――ハワイでの記者会見では朝倉選手から「話しが長い、まとめて話せ」という挑発がありましたがどう感じましたか。

「彼がどう受け取るかは彼の権限だ。1987年からずっと対戦相手から『話が長い』って言われ続けているけど、そこから毎回オレは口だけじゃないって事は証明し続けている。オレの地位には口が達者なだけで辿り着けるところじゃない。だからアクションで証明し続けている。オレのキャリアを振り返ると、歴代の世界トップ10のPPVの売上のうち6個はフロイド・メイウェザーなんだ。だからオレはこういうレベルの試合でどうするべきか理解している。だから別に彼がどう思おうが好きにすれば良い。喋っても喋らなくても、結果フロイド・メイウェザーは全てがアクションだ」

――あなたは世界一PPVを売るボクサーです。コツのようなものがあるのでしょうか。

「(PPVを売るための)秘訣は絶対に暴露はできないけど、PPVは歳月をかけて大きく変化してきている。オレのPPVの記録は更新されるかって聞かれたら、まあ可能性はゼロでは無いだろうけど、正直絶対無いだろうと思っている。何故かと言うと試合で魅せる方法は本当にたくさんあるし、その方法もずっと変わり続けているからだ」

▼チケット詳細はこちらから
・ABEMA特設ページ
https://contents-abema.com/superrizin-rizin38/

・チケット詳細ページ
https://abema.tv/channels/payperview-7/slots/B6gPBYE3wZSZg3

・『朝倉未来 応援チケット』詳細ページ
https://abema.tv/channels/payperview-8/slots/A26LaMh7in9EqV

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