【超RIZIN】“ポスト天心”吉成名高が対戦相手を煽らないワケ 伝えたい「ムエタイの美しさ」
格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」(25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで昼12時から全試合完全生中継)で“ムエタイミライモンスター”吉成名高(エイワスポーツジム)は、バンダサック・ソー・トラクンペット(タイ)と激突する。21歳のムエタイ界の至宝はポスト那須川天心へ意欲十分。自身が描く未来を明かした。
強い自覚「ただ出るだけじゃなくて、自分はムエタイを背負っている」
格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」(25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで昼12時から全試合完全生中継)で“ムエタイミライモンスター”吉成名高(エイワスポーツジム)は、バンダサック・ソー・トラクンペット(タイ)と激突する。21歳のムエタイ界の至宝はポスト那須川天心へ意欲十分。自身が描く未来を明かした。(取材・文=角野敬介)
とても21歳には見えない。吉成は落ち着いたソフトな口調でこう切り出した。
「『超RIZIN』は海外でもPPVが売られますよね。日本だけじゃなくてアメリカとか、いろんな国の方が見る大会になると思うんで、そこに出られることの意味は理解しているつもりです。まずは出られることに本当に感謝しているんですけど、ただ出るだけじゃなくて、自分はムエタイを背負っている。誇りを持ってるんで、ムエタイの美しさを体現するような試合をして、ムエタイを全世界の人に見せられるチャンスかなと思っています」
次々とムエタイの歴史を塗り替えてきたワンダーボーイだ。前人未到のアマチュア17冠を達成。本場タイでは外国人史上2人目、日本人初のラジャダムナン・ルンピニー統一王者という快挙を成し遂げ、さらに今年7月には、タイ国プロムエタイ協会フライ級&WPMF世界フライ級の二冠も奪取。最強の立ち技格闘技とも言われるムエタイで、カリスマ的な強さを発揮し続けている。
そんな天才が見せたい“ムエタイの美しさ”とはなんだろうか。
「試合内容も、もちろんそうなんですけど、試合前に相手に対する感謝の気持ちとか、礼儀とか、今まで教えてくれた先生とか、両親とかに感謝するような気持ちが大切だと思っています。あとは純粋に技の美しさだったりとか、攻撃のフォームとかを見てもらいたいですね」
SNSを使って煽り合ったり、会見の席で挑発をしあったり。確かにそれも大事なプロモーションの方法ではあるが、吉成が見せたいものは別だ。
「やっぱり自分は格闘家だし、試合で見せようと思ってるんで、試合前に盛り上げるのは、今の格闘技界に必要なことであると思うんですけど、そういうのは得意じゃないんです」
一方で、まだまだ日本にムエタイが根付いていないことに歯がゆさもある。
「やっぱり6月のTHE MATCHで、肘ありルールの試合がなかったっていうのが自分の中ではすごく悔しい。自分だけじゃなくて、(ムエタイの)上のレベルでやっている選手はたくさんいるので、どんどんそういう選手たちで盛り上げていって、ムエタイもキックボクシングと同じようにすごく面白いんだよっていうのを見せていきたいです」
RIZINだからこそ「フィニッシュをしっかり狙っていきたい」
だからこそ吉成はRIZINのリングに上がる。2020年8月の初参戦以来、コンスタントに出場し5戦全KO勝ち。RIZINをきっかけに、「吉成名高」の名を知ったファンも少なくない。
「そこはRIZINのリングに上がる目的の一つですね。本当にいろんな選手が目標とする舞台だし、多くの方を魅了する華やかな舞台なんで、そこで試合をやらせてもらえるっていうことは本当にありがたいです。出るだけじゃなくて、そこはどんどん結果出していきたいなと思っています」
さらに世間にアピールするには「超RIZIN」はうってつけの機会だ。
「わかりやすい試合をした方が、見てる方は絶対盛り上がると思う。いつも通りのスタイルは崩さずに、最後はフィニッシュをしっかり狙っていきたいなと思います」
今回の相手もムエタイの強豪。吉成は「ガンガン前に出てくるタイプ」だと分析している。得意のカウンターをたたきこむのには絶好の相手。自身の名を、強く印象付ける舞台は整っている。
▼チケット詳細はこちらから
・ABEMA特設ページ
https://contents-abema.com/superrizin-rizin38/
・チケット詳細ページ
https://abema.tv/channels/payperview-7/slots/B6gPBYE3wZSZg3
・『朝倉未来 応援チケット』詳細ページ
https://abema.tv/channels/payperview-8/slots/A26LaMh7in9EqV