【鎌倉殿の13人】「オンベレブンビンバ」の謎解明 時政が間違って記憶した大姫のおまじない

俳優・小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)が25日に第37回放送され、SNSで意味不明だと話題となっていた同回のサブタイトル「オンベレブンビンバ」のなぞが明らかになった。

家族の酒宴で陽気な表情を見せる時政【写真:(C)NHK】
家族の酒宴で陽気な表情を見せる時政【写真:(C)NHK】

ネットで意味不明と盛り上がっていた25日放送第37回のサブタイトル

 俳優・小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)が25日に第37回放送され、SNSで意味不明だと話題となっていた同回のサブタイトル「オンベレブンビンバ」のなぞが明らかになった。

 SNSではカタカナで表記された第37回のサブタイトルがイタリア語で「可愛い子(恋人、子供等)のための影」という意味ではないか、あるいはスペイン語かも、などと意味が分からないという声で盛り上がっていた。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 第37回の放送は1205年が舞台。畠山重忠の乱をきっかけに北条の家中は対立。義時は政子(小池栄子)大江広元(栗原英雄)らと新しい政治体制を始動させ、時政(坂東彌十郎)を排除する展開に。この状況に憤慨するりく(宮沢りえ)は、娘婿の平賀朝雅(山中崇)を担いで鎌倉殿にすることを画策。

 計画は着々と進み、決行当日、時政はりくに「夜までに一つやっておきたいことがある」と館を出る展開に。三浦義村(山本耕史)の密告により、この企みを知った義時と政子の前に、やたらと陽気な時政が酒とさかなを持って突然、現れ、皆がいぶかしがりながらも始まった家族の酒宴で時政が唱えた妙な呪文が「オンベレブンビンバー」だった。時政はこれを大姫(南沙良)が教えてくれた、いいことがあるまじないだと説明した。

 実は、これは正しくは「オンタラクーソワカー」。5月29日放送の第21回で、1189年にりくがのちの北条政範を産んだことを祝うため、当時の北条家のメンバーが全員集合するシーンがあった。この時、いいなずけの源義高(市川染五郎)を失った傷が癒えていなかった大姫は、おまじないや魔除けに凝っている様子だった。大姫は祖父の時政を見て「赤ちゃんに命を吸い取られている」と言い、戸惑う時政に元気になるおまじないだと「オンタラクーソワカー」と教えていた。

次のページへ (2/2) 【写真】何か言葉を書いている生前の大姫(南沙良)
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