“茨ジャギ”のド派手バイクは驚愕の安さ カスタム総額約30万円のホンダ「VT1300CX」

まさに“世紀末”なカスタムの数々が施されたバイク。人気漫画「北斗の拳」に登場するジャギのコスプレ姿がSNS上で話題となった“茨ジャギ”の愛車・ホンダ「VT1300CX」だ。さまざまなアイデアを盛り込んだとっておきの1台を本人が紹介してくれた。

カスタム総額約30万円のホンダ「VT1300CX」を乗りこなす茨ジャギ【写真:伊藤賢汰】
カスタム総額約30万円のホンダ「VT1300CX」を乗りこなす茨ジャギ【写真:伊藤賢汰】

しゃべる牛に工具入れ…安さにこだわった愛車

 まさに“世紀末”なカスタムの数々が施されたバイク。人気漫画「北斗の拳」に登場するジャギのコスプレ姿がSNS上で話題となった“茨ジャギ”の愛車・ホンダ「VT1300CX」だ。さまざまなアイデアを盛り込んだとっておきの1台を本人が紹介してくれた。(取材=伊藤賢汰/文=中村彰洋)

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 現在の愛車は中古で購入したVT1300CX。純正とはほど遠い見た目となっている。「お金を掛けない」にこだわりながら、さまざまな発想を具現化させ、カスタムを楽しんでいる。

「スタイルは“世紀末”とテーマを決めてカスタムしています。収納であったり機能性にもこだわっています」

 ステップの下にはスライドの仕掛け。そこを開くと工具入れとなっている。ホームセンターで売っていたスライドテーブル用のレールを使用して手作りしたと説明する。

 さらに、シートの背もたれも手作り。外側の黒い部分はティッシュカバー、中にまな板とスポンジを入れて製作したというから驚きだ。さらに、それを支える銀色の金具部分もホームセンターで売っていた棚の一部を流用している。

愛車の魅力を語った茨ジャギ【写真:伊藤賢汰】
愛車の魅力を語った茨ジャギ【写真:伊藤賢汰】

 そのほかにも、車体横についた銀色のパイプはシャワーのホース。フロント部分にはパトランプと、どこにでも売っているようなアイテムをバイクに合うようにカスタマイズして、取り付けている。

 フロントについたインパクトある牛も実用的なパーツの一部。なんと中にはETCが入っている。バイクの電源を入れると目が光り、「ETCカードが挿入されました」とまるで牛がしゃべっているかのようで遊び心がある。

 さらに異彩を放つのは、ガトリングマフラーだ。市販のものを購入すれば10万円弱のアイテムだが、手作りだと「1万円掛からない」とのこと。オークションで汎用のガトリングサイレンサーを購入し、エキゾーストパイプとつなぐパイプなどをホームセンターで調達し、自ら取り付けたと説明する。

「今週はここをカスタムしようとなったら1000円ぐらいで予算を考えて、ホームセンターや100円ショップを往復します。それで1週間から2週間かけて作るんです」

 お金を掛けずに無理のない範囲でカスタムを楽しむ。これまでに掛けた総額も車体が中古で90万円、カスタム費用は30~40万円とのこと。アイデアを具現化することに楽しみを見いだしいているようだ。

 YouTubeチャンネル「茨ジャギチャンネル」ではカスタム方法の紹介や仲間とのツーリング風景などを発信中。10月には栃木県で「ひでぶ祭vol.2」なるイベントも開催予定。愛車とともに“世紀末”な世界観を広げている。

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