松山ケンイチ、満島ひかりが語る“ささやかな幸せ”「野良猫が昼寝を」「人に会うの楽しい」
映画「川っぺりムコリッタ」公開記念舞台あいさつが17日、都内の劇場で行われ、主演の松山ケンイチをはじめ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆、メガホンをとった荻上直子監督が参加した。
満島ひかり「レンタルビデオ屋さんに集まる。そういうのも幸せ」
映画「川っぺりムコリッタ」公開記念舞台あいさつが17日、都内の劇場で行われ、主演の松山ケンイチをはじめ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆、メガホンをとった荻上直子監督が参加した。
「ひっそりと暮らしたい」と無一文のような状態で川べりの古いアパート「ハイツムコリッタ」に引っ越してきた孤独な男・山田(松山)が、図々しいほど距離感が近い隣の部屋の島田(ムロ)、夫に先立たれた大家の南(満島)、墓石の販売員の溝口(吉岡)といった個性豊かな住人たちと出会い、少しずつほぐされていくストーリー。
映画の内容にかけて「ささやかな幸せは?」と質問されたキャスト陣。松山は「寝る時かな? 毎回、寝る瞬間が好きなんですよ。でもそれをいろんな場所で言ってきているので違う回答を考えても、たいしたものが思いつかなかった。ちょっと考えます」とした。
しばらくして、松山はロケを行った富山での出来事を紹介した。「待機場所にタープを張っていたんですが、近くに住む野良猫がやってきた。僕らがいるのに物を漁って、昼寝するんです。その瞬間が幸せだなって。お客さんではなく、(富山の)風景の一部になれている。猫も自然な振る舞いをしてくれて、幸せを感じた」と振り返った。
満島は「ささやかな幸せはいっぱいある」といい、「人に会うのも楽しいですよね。『あ、きょうの雨のにおい好きだな』とか。あと、私は沖縄育ちですが台風が多い。沖縄が“台風の目”に入ると、みんな突然外に出てレンタルビデオ屋さんに集まる。そういうのも幸せでした」と故郷の光景を想った。
ムロは「僕がジョギングする。雨の日に憂鬱になるけど晴れていると、特にこの時期は涼しくて気持ちがいい。そこにささやかな幸せを感じる」と回答。最後に吉岡が「コロナ禍になって外に食べに行けなくなった。現場で配給されるお弁当を一人ぼっちでビジネスホテルで食べるわけです」と前置きし、「お弁当に青い豆の代わりにナポリタンだと幸せ。豆はあまり好きじゃなくて……。豆じゃなくて、春雨ときゅうりのサラダだと『やったー』って」とこだわりを明かしていた。