貫地谷しほり&和田正人、映画「オレンジ・ランプ」にW主演 アルツハイマーの夫と家族の物語
俳優の貫地谷しほりと和田正人が、今年4月に製作決定を発表された映画「オレンジ・ランプ」でダブル主演を務めることが20日、分かった。また、2023年の公開が決定した。
実話を基にした家族の9年間の軌跡を描く
俳優の貫地谷しほりと和田正人が、今年4月に製作決定を発表された映画「オレンジ・ランプ」でダブル主演を務めることが20日、分かった。また、2023年の公開が決定した。
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実話を基に認知症本人と家族の9年間の軌跡を描く本作は、21日の「世界アルツハイマーデー」を前に、主要キャストが解禁となった。39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫の妻・只野真央を演じる貫地谷。そして和田は、真央の夫・只野晃一を演じる。
晃一は、カーディーラーのトップセールスマンとして活躍していた。妻・真央と2人の娘とも仲が良く、休みには仲間とフットサルを楽しむなど、毎日が充実していたが、ある日から、お客様やスタッフの名前も忘れるなど自分が想像してなかった症状に見舞われるなど、少しずつ異変を感じるようになる。病院で検査を受けた結果、診断は若年性アルツハイマー型認知症。家族のことを思い、不安に押し潰されそうになる日々。何でもやってあげようとする真央と、日ごとに元気がなくなっていく晃一。しかし、あることをきっかけに妻や本人の意識が変わり、職場や地域の人々の意識も変わっていく。
認知症と診断されながらも、夫婦で如何に前向きに生きていくのかを描く本作は、17年に公開し、22年の現在も各地で上映され続け観客動員人数13万人を突破した「ケアニン ~あなたで良かった~」をはじめ、「ピア~まちをつなぐもの~」(19)、「ケアニン~こころに咲く花~」(20)とやさしいまな差しで認知症・介護の世界を描き続ける製作陣の最新作だ。監督は、「村の写真集」「しあわせのかおり」などを手掛けた三原光尋。企画協力は、実際に39歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、自らの経験を語る講演などで活躍している丹野智文さん。
丹野さんは主演を務める2人について「今回、私のことが映画になるのは嬉しさと恥ずかしさが入り混じった気持ちです。私の役を和田正人さん、そして妻の役の貫地谷しほりさん、2人とも優しい雰囲気で聞いたときにはよかったと思いました」とコメント。
また本作を「この映画をとおして、認知症と診断されてからの葛藤や周りの人達の関わりから認知症と診断されても笑顔で前向きに過ごすことができることを知ってもらえると思います。なぜ、9年たっても笑顔で認知症の啓発活動ができているのか、これから認知症の人に接するヒントになると思います。ぜひ、多くの人達に見てもらいたい映画です」とアピールした。