藤波辰爾、棚橋弘至戦が決定 50年のレスラー生活集大成「何かを残さなきゃいけない」

ドラディションは8日、東京・新宿の京王プラザホテルで会見し、藤波辰爾デビュー50周年記念ツアー最終戦(12月1日、国立代々木競技場第二体育館)のメインイベントで、藤波VS棚橋弘至(新日本プロレス)の一騎打ちを行うと発表した。藤波は「やるからには何かを残さなきゃいけない」と意気込み、レスラー生活の集大成と位置付けた。

会見した藤波辰爾(左)と棚橋弘至(右)【写真:ENCOUNT編集部】
会見した藤波辰爾(左)と棚橋弘至(右)【写真:ENCOUNT編集部】

棚橋「60分フルタイムドローの気持ちで全力で戦います」

 ドラディションは8日、東京・新宿の京王プラザホテルで会見し、藤波辰爾デビュー50周年記念ツアー最終戦(12月1日、国立代々木競技場第二体育館)のメインイベントで、藤波VS棚橋弘至(新日本プロレス)の一騎打ちを行うと発表した。藤波は「やるからには何かを残さなきゃいけない」と意気込み、レスラー生活の集大成と位置付けた。

 2人は藤波の新日時代からの師弟。藤波が棚橋にドラゴン殺法を伝授するなど、太い絆がある。今年5月の後楽園ホール大会では、新型コロナウイルスに感染した藤波の代わりに棚橋が参戦。シングルマッチの機運が高まっていた。

 藤波は、「本音として心にあったんでしょうね。対戦相手は入門当時からずっと見て来た棚橋君。自分が新日本を離れた後、目まぐるしい成長を遂げ、新日本のトップを走っている。今の新日のトップの選手と当たったらどうなるか。もう1回、自分でシングルを試してみたいなという気持ちから話をして、今回こういう形で棚橋君がこの場に座ってくれたことに感謝したい。やるからには何かを残さなきゃいけない。自分の中で勝負に出ていこうという気持ちです」と決意表明。

 「とにかく自分はプロレスに育てられました。日本全国のプロレスファンに支えらえた。そのファンの皆様に、自分の50周年がどこかに垣間見れるような大会を開催した。一つの勝負としてリングに立ちたい」と話した。

 棚橋は、「心の底から光栄に思います。藤波さん、武藤(敬司)さん、新日本プロレスで正統派と呼ばれるレスラーに憧れて、藤波さんの肉体美に憧れて、2人の背中を追いかけてきました。こうして藤波さんとシングルができるというのは、本当に貴重で、僕の人生の財産、宝になるんじゃないかという気持ちでいます。しっかりコンディションを合わせて鍛錬されてくる方なので、僕もできる限り、しっかりコンディションを上げていって、腹筋バキバキにして藤波さんがジェラシーを抱くようにしたい」と感無量の表情。

「今の現役選手、若い選手からしたら異次元の世界観を出せるような気がする。60分フルタイムドローの気持ちで全力で戦います」と続けた。

 68歳の藤波に対し、棚橋は45歳。飛龍継承をかけた23歳差マッチはどちらに軍配が上がるのか。

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