9人組ガールズグループ・NiziU（ニジュー）のドーム公演が発表された。11月12、13日に東京ドーム、12月17、18日に京セラドーム大阪で計4公演を予定しているという。コロナ禍をくぐり抜けデビュー2年足らずでドームツアーを実現させるNiziUの活躍にファンは大喜びだ。初のドーム公演は約15万人を動員。現在開催中のアリーナツアーと合算すると約30万人の動員数となる。

　NiziUと同じ韓国の大手芸能事務所JYPエンターテインメント所属の9人組ガールズグループ・TWICEは今年4月23日から25日の3日間、東京ドームでワールドルアーの日本公演を行い計15万人を動員。チケットは先行、一般ともに瞬時で完売してしまい、東京ドーム周辺では“音漏れ観戦”するチケット難民の姿が目立った。そんな先輩の後を追うようについにドームツアーを行うNiziU。人気のすさまじさに驚きの声が業界に広がっている。

　TWICE以降、NCT127が5月28日と29日に、SMエンターテインメント所属アーティスト総勢16組54名が集結した「SMTOWN LIVE」が8月27日から29日までの3日間、それぞれ東京ドームでコンサートを開催しているが、NiziUの次に東京ドーム公演を実現させそうな新人グループといわれているのが、SM所属の4人組ガールズグループ・aespa（エスパ）だ。

　aespaは8月6日と7日に横浜市のぴあアリーナMMで計4回の初来日ショーケースを開催した。1公演1万人で計4万人を集めたが、その席をめぐって延べ92万通の応募が殺到したことが主催者から発表された。興行関係者がこう話す。「ショーケースは今後のコンサート会場、ツアーの規模を決める重要なデータとなります。いくら興味本位だとしても90万超えは驚異的で、集客の心配はまったくありません。転売目的で何通もチケットに応募する人も見受けられるので、今後はファンクラブ先行にして本当にコンサートに行きたいファンが行けるようにすることが大切でしょう」。

　aespaは「SMTOWN LIVE」でオープニングを飾り存在感を放った。また、3日にさいたまスーパーアリーナで行われた「第35回マイナビ東京ガールズコレクション2022AUTUMN／WINTER」に初登場しトリを飾っている。NiziUはオーディション番組「Nizi Project」を通してそのキャラクターが親しまれたが、日本のオーディエンスにとってaespaはまだまだベールに包まれた存在だ。それだけに魅惑的ビジュアルの彼女らの実物を一目見てみたい、という欲求が高まるのだ。韓国・ソウル在住のプロデューサーがこう明かす。「私がかかわるコンサート会場で近くの席になりましたが、本当に顔が小さくてすごいオーラでした。見惚れてしまいましたね」。

　初ショーケースは約1時間で計9曲だった。東京ドーム公演ともなると2時間から3時間以上の長丁場となるためセットリストは最低20曲以上は必要だ。今後、aespaが新アルバムをリリースするなどして持ち歌を増やしていけばドームもその分、近くなるだろう。