じゅんいちダビッドソン、独立は「ラッキーな2年半だった」 “キャンプ芸人”の立ち位置とは

お笑い芸人で、サッカー元日本代表・本田圭佑の“ものまねネタ”でブレークを果たしたじゅんいちダビッドソン(47)は、2020年1月に独立し、個人事務所社長としてもアクティブに活動している。趣味のキャンプが高じて始めたYouTubeチャンネル発信を通して、今や“キャンプ芸人”としての存在感も発揮。そんな本人を直撃すると、仰天の“海外移籍”プランが飛び出した。

じゅんいちダビッドソンは本田圭佑“ものまね”に加えて“キャンプ芸人”としても存在感を発揮【写真:合同会社潤一提供】
じゅんいちダビッドソンは本田圭佑“ものまね”に加えて“キャンプ芸人”としても存在感を発揮【写真:合同会社潤一提供】

2020年1月に独立 ヒロシ&バイきんぐ西村と並んで“キャンプ芸人”の地位

 お笑い芸人で、サッカー元日本代表・本田圭佑の“ものまねネタ”でブレークを果たしたじゅんいちダビッドソン(47)は、2020年1月に独立し、個人事務所社長としてもアクティブに活動している。趣味のキャンプが高じて始めたYouTubeチャンネル発信を通して、今や“キャンプ芸人”としての存在感も発揮。そんな本人を直撃すると、仰天の“海外移籍”プランが飛び出した。(取材・文=吉原知也)

 所属事務所から独立して、自分の会社を立ち上げました。大丈夫なのかといった不安を抱えながらのスタートでしたが、人生一度きりだからやってみよう、という思いが強かったです。そうしたら、新型コロナウイルス禍が重なってしまい、お笑いのネタを披露する場が減り、仕事が一気に減って。その中で、たまたまキャンプ活動をアツくやっていたら、キャンプ芸人みたいな取り上げ方をしていただいて、インタビュー取材の機会や、キャンプを特集するテレビ番組のゲスト出演が増えていきました。はっきり言って、ラッキーな2年半だったと思っています。

 キャンプで有名なヒロシさんを追いかけているのかという質問ですか? それは違いますね。むしろ、ヒロシさんに誘ってもらってキャンプを始めたんです。4年前に、ヒロシさんと、(同じくキャンプ芸人として知られる)「バイきんぐ」の西村瑞樹に誘われたのがきっかけなんです。そもそも2人からずっと誘ってもらっていたんですけど、ずっと断っていたんです。2016年、17年あたりの時期は釣りばかりやっていて、休みのたびに船に乗ってガンガン魚釣りに出かけていました。それである時、「明日行かない?」と誘われて、たまたま空いていたんです。それでヒロシさんと西村と3人で行って、それでハマったんです。

 ヒロシさんは、一緒にキャンプに行った時、横で普通にYouTubeの撮影をしていました。僕は当時、何も思っていなかったんです。「ああ、撮影してるんや」ぐらいにしか。それを横目で見ながらずっと酒を飲んで(笑)。キャンプをやり出して最初の1年間は、毎月5回ぐらい行っていたのですが、YouTubeは1回も撮影していませんでした。ただただキャンプが好きで面白いという感じでした。そんな1年を過ごした後に、「YouTubeやったら?」みたいな話になって、それで僕自身が19年の春先にYouTubeを始めたんです。

 基本はキャンプやアウトドア活動のコンテンツを配信しています。ただ、YouTubeだけで稼げるのかという面では、お金で言うとマジで全然っすね。もしYouTuberとして、専門的に、毎日キャンプに行って毎日アップしていたら食べていけるでしょうけど、僕は芸人を基軸としている中で、仕事の合間にキャンプに行って週に2本ぐらい、上げられない週もある感じなので、そこまでは、というところです。ただ、「芸人のじゅんいちダビッドソンがキャンプしてるんや」というアピールになって、トークイベントでしゃべってください、テレビのキャンプコーナーに来てください、といったオファーをいただけるようになっているので、その面では自分のプロモーションにつながっています。そこはありがたいです。

じゅんいちダビッドソンは“海外移籍”プランを教えてくれた【写真:合同会社潤一提供】
じゅんいちダビッドソンは“海外移籍”プランを教えてくれた【写真:合同会社潤一提供】

理想像は「僕はやっぱりテレビが一番好き」 年1回単独ライブの新作ネタに意欲

 また、ヤフオクで100万円で買ったジープ・チェロキーをキャンプ仕様にカスタムしたのですが、どうせ車を買うからエンタメにしたかったという思いもあってコンテンツ配信しました。再生回数もよく、やはりジープはキャンプとの親和性が高いと実感しました。

 今後については、僕は変わらずキャンプをやっていきます。本当はYouTubeは趣味のチャンネルにしたかったんです。キャンプ、クルマ、それに、キャニオニングといったアウトドア系のアクティビティーを取り入れるかもしれません。あくまで、YouTubeで金を稼いでやるという感じではなく、趣味やライフスタイル、楽しいことの発信の場として続けていこうと思っています。 

 理想像ですか? 僕はやっぱりテレビが一番好きなので、バラエティー番組に呼ばれたら頑張ってやりますよ。年に1回単独ライブをやっているので新作ネタを作りつつ、トークライブも。板の上に立ちながら、芸人としても自分を磨いていきたいです。そこで、今ちょっとだけ海外に住みたいな、なんて思っているんです。2年間の期間、海外に住みながら日本を行き来できるような仕事の方法を探っています。

 ロケでアフリカやハワイ、東南アジアなどいろいろ行きましたが、現状はオーストラリアのメルボルンが候補です。実は、本田選手がメルボルンでプレーしていた時に、1回遊びに行って会ったことがあるんです。その時に居心地ええなあと思いました。本田選手がプレーする町は、イタリアのミラノにも、メルボルンにも、当時の所属事務所時代は仕事のフリをした旅行で休みが取れたんです。本田選手に会いに行きますというテイで、普通に嫁と一緒に遊びに行くみたいな(笑)。メルボルンでは本田選手とは1時間ぐらいお茶しました。その後、試合を見たんですけど、本田選手はけがで出てなくて、知らん選手たちが出ている試合をビール飲みながら見ました(笑)。メルボルンはギリシャ人が多くて、ギリシャ料理がおいしいんです。それに、あっちでキャンプもしましたよ。都会なのに、ちょっと行けば海や山の自然を楽しめて。現状では住むには一番いいなと思っています。

□じゅんいちダビッドソン、1975年2月4日、兵庫県尼崎市生まれ。97年にデビューし、サッカー元日本代表・本田圭佑の“ものまねネタ”で知られ、「R-1ぐらんぷり2015」で優勝。キャンプ・アウトドア分野でも活躍を見せる。YouTubeチャンネル「ちゃんねるダビッドソン Channel Davidson」を運営。個人事務所「合同会社潤一」代表を務めている。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください