“令和の白ギャル”ゆうちゃみから見た平成“黒ギャル”文化 ガングロ・ヤマンバとの共通点

“令和の白ギャル”が、その勢いを増している。モデルでタレントのゆうちゃみだ。41歳のママもギャルで、17歳の妹で“ゆいちゃみ”こと結菜とは「姉妹ギャル」として活躍。「2022上半期ブレイクタレント」で1位を獲得したかと思えば、21歳の誕生日を迎える8日にはファースト写真集「ゆうな」(講談社)を刊行する。175センチの高身長と関西弁のマシンガントークを武器に芸能界を駆け上がる“トップギャル”に、日本のギャル文化、そしてギラつく野望について聞いた。

ゆうちゃみはテレビやイベント、撮影にひっぱりだこだ【写真:舛元清香】
ゆうちゃみはテレビやイベント、撮影にひっぱりだこだ【写真:舛元清香】

EXILEのバックダンサーで41歳ママの夢をかなえた 妹“ゆいちゃみ”と「姉妹ギャル」で話題

“令和の白ギャル”が、その勢いを増している。モデルでタレントのゆうちゃみだ。41歳のママもギャルで、17歳の妹で“ゆいちゃみ”こと結菜とは「姉妹ギャル」として活躍。「2022上半期ブレイクタレント」で1位を獲得したかと思えば、21歳の誕生日を迎える8日にはファースト写真集「ゆうな」(講談社)を刊行する。175センチの高身長と関西弁のマシンガントークを武器に芸能界を駆け上がる“トップギャル”に、日本のギャル文化、そしてギラつく野望について聞いた。(取材・文=吉原知也)

軽トラからセンチュリー、バイクにバギー…大御所タレントの仰天愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

 EXILEが大好なママの影響を受けてキッズダンサーを始め、小学生で東京ガールズコレクションに憧れてモデルの道へ。芸能界を志したきっかけとは。

「初めはママの影響でLDHさんのキッズダンサーをやり始めて、EXILEさんのバックダンサーをやらせていただき、そこでママの夢をかなえました。次に何をしようかなと思っていた時に、テレビで東京ガールズコレクションを放送していて、『目立ちたい。ダンサーじゃなくて、ピンで』と思い、モデルを目指し始めたんです。東京ガールズコレクションのオーディションを受けて、小学6年の時に初めてランウェイを歩きました。それで、中学2、3年の頃からテレビに出たいと強く思うようになりました」

 妹のゆいちゃみは、姉を見てギャルになったという。そんなギャル姉妹は、9月3日に開催予定の東京ガールズコレクション出演という大きな夢の実現を控えている。妹と切磋琢磨する日々だ。

「本当にうれしいです。妹の初舞台が東京ガールズコレクションなんです。なかなかない機会ですし、2人で頑張ってダイエットしています。妹が私を見て初めてガチになって取り組んでいるのが、芸能界なんです。だから頑張ってほしいなと思っています。妹が売れていっぱい出てくれたらうれしいですし、私も抜かされないように引き続き頑張りたいです」

 若いながらもトーク力が際立つ。そこにもギャルであることの利点があるという。

「普段からおしゃべりで、ずっとしゃべってます。ギャルと話すことが多いので、多分それがトークの練習になっているのかも(笑)。ギャル友の子たちとドライブに行く時は、私が話を回す中心になっています。私がしゃべらないと誰も話さないという現象がよく起きます(笑)。逆に静かな子、あまりしゃべらない子から話を引き出すのが好きで、遊びの中でできているのは最高にいいところですね」

 90年代中盤から後半にかけてギャル文化は隆盛を誇った。平成のファッションは「コギャル」、「ガングロ」や「ヤマンバ」が時代の象徴の1つとなった。“令和の白ギャル”として当時をどう見ているのか。

「90年代は黒ギャルが多かったと思います。それはそれでめっちゃかわいいですよ。お仕事で私自身がヤマンバメイクの撮影をしたりしています。ヤマンバギャルになった私の写真が渋谷のゲームセンターにデカく貼られているのですが、そうやって渋谷に私がいるということは自分自身にとって大きなことだと思っています。白ギャルと黒ギャル、90年代とは違いますが、今は今なりのギャルを突き通したいなという気持ちがあります」

「『令和のギャル歌姫』みたいなイメージを目指しています」

 その貫き通すギャルの美学とは。何がギャルらしさなのか。

「やっぱりギャルマインド、そこが一番大事です。自分がギャルやと思ったらギャルやし。今と昔を比べて、私を含めて見た目が『ギャルじゃない』と言う人もいますが、でも令和のギャルはこれなんです。それに、90年代と今とで変わらない部分もあると思っています。元気でパワフルで、派手なものが大好き、それは共通しています。つけまつ毛もそうですし、足を出して露出するところもそうです。

 今の時代の白ギャルって、女子力を上げてモテたいという気持ちも強いんですよ。ギャルだから何か自分の意見を突き通すことも大事ですし、かわいいも突き詰めたい。昔のことも大事に、新しい風潮にしていくのがギャルだと思っています」

 進化を繰り返すギャル文化への熱い思いをもっと教えてくれた。

「世の中のはやりは、一周回るものですよね。だからギャルがまた今、はやっています。ルーズソックスやアームカバー、デカくて派手なキーホルダー、それにファーのしっぽが再注目されているんですよ。懐かしいですよね? 令和の世代がギャルファッションでおしゃれをすることによって、もしこの世代のギャル文化が終わったとしても、また一周回って、将来やる子たちが出てくると思っています。別に何かを守り抜きたいとか何かを強制的にするべき、ということは全く思っていないです。ギャルが一番かわいくて、やってて楽しくて、自分がポジティブになれる。そういったメッセージは、ちゃんと自分たちが発信し続けていきたいです。それで、かわいいなと思ってくれる子が出てきて、ギャルをやってくれればいいのかなと思っています」

 沖縄で撮影した今回の写真集では、リゾートホテルの一室やナイトプールの魅惑的なシーンで、キュートでセクシーな魅力を放っている。ナチュラルメイクの“素のゆうちゃみ”もポイントだ。多方面で活躍がめざましい人気者には、それぞれの分野で夢が広がっている。

「写真集は、私を知らない方にも書店で見て買ってほしいですし、女の子にもたくさん見てもらって、『私もこうなりたい』と思ってもらえれば。テレビ分野では、MCができるタレントになりたいです。しゃべるのが好きなので、MCやMCのアシスタントをやらせていただくことで、視聴率を上げたいです。高視聴率をとる! これが私の目標です。

 実は歌手の夢もあるんです。昔から歌が大好きで、いろいろな人にハッピーを届けたい。『令和のギャル歌姫』みたいなイメージを目指しています。安室奈美恵さん、浜崎あゆみさん、倖田來未さん、西野カナさんが私の中のトップの存在です。その次に私が入りたいという大きな夢もあったりします」

 最後に、ギャルの王道を貫く言い回しで、今後への意気込みを語ってくれた。

「何でも1番になりたい。写真集でもグラビアでも、歌もテレビもモデルも全部1番になりたいです。それができるまでは多分辞められないですね。そこはギャルなんで。がめついところがギャルのいいところだと思っています。もちろん、それもこれも周りの皆さんのおかげなので、感謝しています」

□ゆうちゃみ、2001年9月8日、大阪府生まれ。雑誌「egg」専属モデルで、テレビ・イベントなどに多数出演。K-1公式応援ギャルを務めている。写真集発売記念イベントが9月10日に東京、同17日に大阪・名古屋で開催される。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください