劇団EXILEのメンバーで俳優の町田啓太が主演を務めるフジテレビ系水曜ドラマ「テッパチ！」（午後10時）の第9話が8月31日に放送された。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　同作は、陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長と熱き思いを描いた物語。町田演じる主人公・国生宙（こくしょう・ひろし）が陸上自衛隊の候補生となり、大切な仲間と出会い成長していく。正規ではない軽いヘルメット・通称「うそっパチ」から、自衛官の身を守る正規の鉄帽「テッパチ」をかぶるにふさわしい「一人前の自衛官」を目指す。宙は無事に修了式を終え、晴れて「テッパチ」をかぶれることに。自衛官として南関東駐屯地の部隊に配属された。

　宙と馬場良成（佐野勇斗）は、自衛官一のモテ男・風間速人（工藤阿須加）から合コンに誘われる。女性たちの前でスマートな対応を見せる風間とは反対に、班長の大木隆之（久保田悠来）はドギマギしてしまうのだった。

　風間は宙と馬場に、自衛官は結婚するか昇任すれば駐屯地を出られると教える。しかし大木は30歳以上で1等陸曹だが今も駐屯地で暮らしている。風間は2人に、「（大木は）女性にどう接すればいいかわからない。男だけのここの生活が快適になってる。ああなったら終わりだよ」と告げる。その話を聞いていた大木は、班長として隊員の気持ちを知るため個別面談することを提案した。

　大木は宙が過去にラグビーをやっていたことや、馬場が音楽隊を目指していることなどを把握していた。それぞれ悩みを抱える2人に、優しく的確なアドバイスをする。普段から女性とデートばかりしている風間には、「節操のない行動を控えろ」と忠告。しかし風間は「僕のことが羨ましいんですか」と反論した。大木は、風間が自衛隊の中で起こった事故や犯罪を捜査する「警務隊」に出入りしていることを知り不安を抱くが、機嫌を損ねた風間に聞けずじまいだった。

　大木は居酒屋で、合コン相手の女性に出会う。風間に相手にされず嘆く女性の姿を見て、風間の態度に怒りを覚えた大木。帰宅後に風間と言い合いになってしまう。仲裁に入った桜間冬美1尉（白石麻衣）から、「風間の思いを知ることが大切」と諭され、大木は風間を尾行する。

　すると風間は、女性とデートばかりしていたのではなく、強くなるために柔道の自主トレーニングに通っていた。また警務隊に出入りしていた理由は、「第302保安警務中隊」に異動したいと思っていたからだった。「第302保安警務中隊」は自衛隊の顔である「特別儀仗隊」で、通称「302」と呼ばれ自衛隊を代表する部隊。重要な国家儀式に参列する部隊であるため、容姿端麗で高身長、強靭な体力と精神力を併せ持つ「選りすぐりの隊員」しか入隊できないという。それでも風間は、302の「一員になりたい」と、警務課に入隊希望を伝えていたのだった。

　風間は異動希望を黙っていたことや、大木に冷たくしていた理由について、「警務課に異動したいと口にしてしまったら、寂しくなる気がして。大木さんには昔からお世話になっていたので、言いづらくて」と明かした。大木は「誤解して悪かったな。特別儀仗隊か……」とつぶやくと、「お前なら入れる！いや、お前が入らないで誰が入れる！ずっとそばで見てきたこの俺が、太鼓判を押す！」と風間を激励した。

　密かに夢を追い続けていた風間にSNS上では、「寂しくなるから言えなかったのね（涙）」「あの冷淡な態度は、寂しさの裏返しだったのか。腑に落ちたわ」といった声が。また部下を思う大木の人柄にも、「大木さん優しいなぁ」「大木班長、ほんとまじめなんだな」「班長、カッコいいな」といったコメントも挙がっている。

　また今回は、ドラマラストで突然馬場の独白が。大木班メンバーで楽しく飲んでいる映像を背景に、「くだらなくてあったかい、このチームの一員になれてよかった。俺も。そして宙くんも、そう思っていた。でもまさか俺が、あんなことをしてしまうなんて。このときはまだ、俺にも、誰にも、そう、宙くんにも、わかっていなかったんだ」と馬場の心の声が流れた。この演出に、「まってまって……なに？？」「そのフラグはなんだ？」「え？急展開ですか」「馬場どうした？」と困惑の声が挙がっている。