仲野太賀、テレ朝ドラマ初主演 “一発勝負”のシットコムに「セリフを覚えられるか…」
俳優の仲野太賀が10月にスタートする土曜ナイトドラマ「ジャパニーズスタイル」(午後11時30分)でテレビ朝日ドラマ初主演を務めることが29日、分かった。
脚本は「コントが始まる」などの金子茂樹氏
俳優の仲野太賀が10月にスタートする土曜ナイトドラマ「ジャパニーズスタイル」(午後11時30分)でテレビ朝日ドラマ初主演を務めることが29日、分かった。
本作は、限られた場面設定と登場人物で繰り広げられる連続ドラマ、シットコム(シチュエーションコメディの略)で、テレビ朝日では初めてとなる“本格シットコム”となる。舞台となるのはさびれた温泉旅館「虹の屋」の玄関とロビー、従業員室・大浴場の入口とエレベーターのみ。その限られた空間で、30分間ノンストップの群像劇が繰り広げられていき、撮影自体はほとんどが一発勝負となる。
脚本は「俺の話は長い」(2019年/日本テレビ)、「コントが始まる」(2021年/日本テレビ)で知られる金子茂樹氏が担当する。また、監督は「にじいろカルテ」(2021年/テレビ朝日)や「和田家の男たち」(2021年/テレビ朝日)を手掛けた深川栄洋。
仲野演じる主人公の柿丘哲郎は、父親に反発し、「虹の屋」の跡継ぎを拒否して家出同然に東京へ。旅館業の古いイメージとは真逆のソムリエ、バリスタ、アルピニストと横文字の職業に憧れるもことごとく挫折し、最近までキャバクラの送迎ドライバーをしていたが、父親が入院したことを聞きつけ10年ぶりに実家に逃げ帰るという役どころだ。
本作への出演に向けて仲野は、「珍しいコンセプトで、チャレンジングなドラマになると思うので、初めてお話をいただいたときはとてもワクワクしました。おそらく僕だけではなく、キャスト、スタッフのみなさんも初めての経験が多くなると思うので、みんなで力を合わせて頑張りたいです」と意気込んだ。
続けて「シットコムは、これまでにもアメリカの作品などを見て楽しんできましたが、今回は外国の作品の言い回しや雰囲気を真似るのではなく、自分たちが作り出せるもので勝負し、土曜日の夜に気楽に見れるドラマになるといいなと思っています。本作は、舞台とも違いますし、通常のドラマ撮影とも違うものになると思います。今まで経験したことがないことにチャレンジするということに、とても興味が湧いています」と撮影に向けた心境を明かした。
また、「舞台だと稽古期間があり時間をかけてセリフを入れていくのですが、今回はそういう時間もなく、毎話、ほぼ本番一発勝負なので、まずは、セリフを覚えられるか不安です(笑)。ちゃんとセリフを自分の中に入れて、自由に思うがままにぶつかっていきたいです。以前、金子茂樹さん脚本のドラマ(『コントが始まる』)に出演させていただいたこともあり、きっと今回もすてきなお話を書いてくださるのだろうなと楽しみです。実際に、台本を読ませていただきましたが、とても面白くて、これを余すところなく、自分の身体を通して表現できたらいいなと思っています」とコメント。
最後には、「ノンストップ撮影という緊張感と臨場感……怖いもの見たさと言いますか、そういう気持ちで見てもらえたらいいなと思いますが……普段のドラマを見る感覚とはまた違う感じで、『コイツ、こんなところで失敗してる!』とか、そういう部分もニヤニヤしながら楽しんでもらえたら嬉しいですね」とアピールした。