9人組ガールズ・パフォーマンスグループ「Girls2」が7作目となるEP「Shangri-la」をリリースした。すでにミュージックビデオ（MV）で注目の「Swipe Up」を含む夏らしいナンバーが3曲収録され、9月からは全国ツアーが始まる。今回メンバーを代表して鶴屋美咲、小川桜花、菱田未渚美の3人を迎え、デビューから4年目を迎えた現在の心境を1人ずつ紹介していくシリーズ。最後はグループの中でも末っ子の高校1年生・菱田未渚美をピックアップ。（取材・文＝福嶋剛）

――今回は菱田未渚美さんにデビューから3年後の自己紹介というテーマでお聞きしていきます。まずプロフィールに趣味は人間観察と書いてありました。とても興味があります。

菱田「人の行動に興味があるんです。学校で1人でボーっとしている時につい誰かしらの行動を観察してるんです。街を歩いている時もふとした瞬間に知らない人の行動をじーっと見ていたり（笑）。私と同じように1人でいる人の行動をよく見るんですよ。たとえば『この人はどんなことを考えてるんだろう？』とか勝手に想像したりして」

――その観察力や洞察力はひょっとするとグループの中でも生かされているのかもしれませんね。では小川さんから見た菱田さんを紹介してください。

小川「未渚美はグループの中で“末っ子”なんですが、甘えるのも上手なのでまさに『末っ子キャラ』ですね。その反面すごくしっかりしていて、私たちとは未渚美がまだ小学校6年生の頃から一緒なんですが、その頃からとっても冷静で大人っぽい感じだったので『周りの小6にこんなタイプの子はいなかったよね？』っていうぐらい本当にしっかりしていました。今も常に落ち着いて冷静な判断ができるし、物事もしっかり言えるタイプです」

鶴屋「未渚美は度胸もあって、グループの中で末っ子だからなのか、対応力とか学習能力も備わっていて自分が行きたい方向に着実に進んでいる感じがカッコいいですね。やるべき事はちゃんとやるし、自分の楽しみもちゃんと持っていて人間力がすごい。高校1年生にしてしっかり地に足を着けて歩いているからめちゃくちゃ尊敬しています。あとメンバーの中で一番色気があってカッコいい」

――菱田さんも照れているのかニヤニヤしてます（笑）。ボーカリストとしての菱田さんについては？

小川「未渚美は力強いタイプのボーカリストですね。しっかりと力強い声を出せているから聴いていて安心感があるというか。それが思い切り発揮されているのが『C’mon Neo Zipang!!!』です。あれは本当に未渚美の良さが出ていて、聴いた瞬間、『こんなふうに歌えるんだ』って。未渚美、もっといけるよ！」

菱田「アハハハ（笑）」

――伸びしろがあると？

小川「伸びしろがありますね～。高校1年生でこの歌声なので、卒業したらいったいどんな化け物になっているのか楽しみです（笑）」

鶴屋「未渚美は本当に未渚美のままで十分の魅力ある歌声だと思っています。作り込んだ良さもありますが、本当に飾らずにそのままの歌声で曲の良さをプラスできる。それってボーカリストとして大事な要素なんじゃないかなって思います」

――あらためてみなさん1人1人をちゃんと見ていて「Girls2」のチームワークの良さを感じました。菱田さんは現在のご自身をどう受け止めています？

菱田「デビュー当時からずっと他のメンバーに付いていくことに必死で、今もダンスと歌のスキルを上げていくのは変わりませんが、これからはもっといろんなジャンルの歌や踊りに挑戦してみたいです。もう1つの課題は体力アップです。周りに見られる立場なのでフィジカル的な部分はすごく大切だと思っていて、これからのライブにも対応出来るように少しずつトレーニングをしています」

――具体的には？

菱田「9月のライブに向けて桜花ちゃんと一緒にトレーニングジムに通ったり、走ったりしています」

――次は新曲についてです。3曲入りの7thEP「Shangri-la」から今回は「Seventeen’s Summer」の注目ポイントを教えていただきます。

小川「この曲は10代が使う言葉ばかりを歌詞にしているので10代の女の子はたくさん共感できる部分があると思います。未渚美のための曲と言ってもいいよね？」

菱田「そうなんです（笑）。私がよく使う身近な言葉が歌詞に散りばめられているので同じ高校生の人たちが聴いたらすごく共感できると思います。セリフ調の歌詞も面白くて歓声が出せるようになったらきっとファンの皆さんと一緒に盛り上がれるアゲアゲな曲です」

小川「ファンのみなさんと一緒に踊れる振り付けになっていて、特にサビは誰でも絶対に真似できる簡単な振り付けなので、これからのツアーでみなさんと一緒に踊るのが楽しみです」

鶴屋「私が好きなのは、後半の『あー今年の夏も終わるなー♪』というところです。17歳の夏って楽しかったり、甘酸っぱかったり、いっぱい思い出があるんだけど、終わってみれば一瞬の儚い出来事というか。今の10代の言葉をふんだんに使いながら実はお父さんお母さん世代も共感してもらえそうなちょっと懐かしくてジーンとくる内容になっているんです。私もそんな懐かしい17の夏を思い出しました（笑）」

――年齢を重ねるたびに哀愁感が漂ってきますよね。

鶴屋「ありますねえ。……あの、まだ私19なんですけど（笑）」

――ではこのシリーズ恒例の質問です。菱田さんがあの頃の自分に言葉をかけるとしたら？

菱田「小学校6年生の頃の私に『男女関係なくもっとたくさんの人に話しかけられるようになってね』って言いたいです。ちょうどその頃、上京してきたんですが人見知りになってしまい、今もそうなんですが、なかなか自分から話しかけられなくなってしまったんです。特に男子には余計に壁を作っちゃったんです。だから転校する前の自分に『もうちょっとコミュニケーションを上手に取ってね』って」

――そしていよいよ全国ホールツアーがスタートします。あらためて意気込みをお願いします。

小川「いつもステージに立った時はファンのみなさん、そして応援してくださるみなさんに全力で感謝の気持ちを届けることを大切にしているので、もちろん今回のツアーもそれは変わらず全力で届けていきます。そしてMCパートもあるのでしっかりとトーク力を磨いてみなさんの前に立ちたいと思います。楽しみにしておいてくださいね！」

菱田「この時期にホールツアーができることはすごく幸せなことですし感謝したいです。私たちのパフォーマンスで皆さんにパワーを届けられるように頑張っていきたいと思うのでぜひ楽しみに待っていてほしいなと思います」

鶴屋「前回のホールツアーは3か所でしたが、今回は9か所に増えました。これは本当にいつも応援してくださるみなさんのおかげです。みなさんへの感謝をパフォーマンスに変えて届けていきたいですし、私たちのパフォーマンスでみなさんの日々の支えになるような、そんな元気も届けられたらうれしいです。楽しみに待っていてください」

□Girls2（ガールズ・ガールズ）2019年6月にデビューした9人組のガールズ・パフォーマンスグループ。メンバーは、特撮実写ドラマ「ガールズ×戦士シリーズ」（テレビ東京系、2017～20年放送）それぞれのオーディションで主演を勝ち取り、歴代ヒロインを務めた卒業生で構成。19～21年には、メンバー全員が「おはスタ」（テレビ東京系）に“おはガール”としてレギュラー出演。22年1月に待望の1stアルバム「We are Girls2」をリリース。6月、ぴあアリーナMMにて初の単独アリーナライブを成功させた。8月、7作目のEP「Shangri-la」リリース。9月3日より全国ツアー「Girls2 Live Tour 2022 “Shangri-la”」がスタート。

Girls2公式HP：https://www.girls2.jp/