中古マンションなぜ高い? 都内のみならず首都圏に拡大、担当者「値下がりする要因ない」
株式会社ワンノブアカインドが運営するマンション情報サイト「マンションレビュー」は22日、「2022年7月 全国市区町村中古マンション価格/騰落率ランキング100」を発表した。
中古マンション全国騰落率ランキング1位は千葉県柏市
株式会社ワンノブアカインドが運営するマンション情報サイト「マンションレビュー」は22日、「2022年7月 全国市区町村中古マンション価格/騰落率ランキング100」を発表した。
同社が保有する中古マンションの販売履歴データを元に坪単価を算出し、70平米での価格に換算した推定価格によるランキング。
中古マンションの高騰が続く中、それを反映する結果となった。
中古マンション価格ランキングでは、上位20位のうち、川崎市中原区を除き、都内が占めた。昨年7月と比較した価格の騰落率は、千代田区と武蔵野市、川崎市中原区を除き、17の区でプラスとなり、価格の上昇を裏付けている。1位は港区(推定価格9783.06万円)。
同社の担当者は取材に「中古価格は1年前に比べて全国的に上昇しています。資材の高騰、人件費の高騰を反映した上で、物件価格は伸びている」と説明。
今後の予想についても、「基本的に物件の相場は高止まりして、値下がりする要因がない。中古のマンションは物件の供給数も少しずつ減少している。2年前まではコロナの住み替えというのもあったのですが、最近は落ち着いてきたようで、今は結婚しましたとか自分たちのライフスタイルの変化による住み替えが増えてきている。中古マンション物件が出回らない状況があるので、ここから急激に上がったり、下がったりというのはなく、値段が一定のラインで高止まっていくのではないかと考えています」と続けた。
都内の中古マンション高騰は、首都圏にも影響を与えている。
騰落率ランキングは供給マンションの種類や戸数によって変動はあるものの、千葉県柏市が1位で、1年前に比べて28.41%の上昇。2位は神奈川県茅ケ崎市(27.80%)、3位は神奈川県相模原市中央区(27.57%)、4位は埼玉県春日部市(27.32%)だった。
「千葉、神奈川、埼玉が上がっているのが読み取れる。東京近郊のドーナツが伸びている」と、解説した。
首都圏では、昨年度の新築マンション価格が過去最高の6360万円に達している。
◆マンションレビュー公式サイト
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