最大の総合格闘技「UFC」は20日（日本時間21日）、米ユタ州でウェルター級タイトルマッチを行った。レオン・エドワーズ（ジャマイカ）が無敗で15連勝中だった王者カマル・ウスマン（ナイジェリア）を5Rで衝撃KOした。SNS上ではKOシーンのみならずラウンド間でセコンドがかけた言葉が話題になっている。

　大番狂わせだった。ウスマンサイドは終始押しており、余裕の表情。しかし、終盤エドワーズの左ハイキックが見事に顔面を捉えた。

　タイトルマッチの5Rは険しい道のりだった。格闘技コメンテーターのジョン・アニクのツイッターで5Rともに闘ったセコンドの様子がアップされた。

　エドワーズのセコンドは終始大きな声を上げ励まし続けた。2R終了後には「相手に屈するな、負けるな！」とで声をかける。3R終了後エドワーズがケージにもたれかかっていると「座れ！」と座らせ「聞け！　もっと泥臭く戦え！　2Rを落とした、負けるなよ。負けるな！　打撃（パンチ）をもっと出せレオン！」と送り出した。

　4R終了後、エドワーズは心が折れかけていた。それでもセコンド陣は「聞け！　自分を責めるな！　どうしたんだ！　負けるなよ！　負けるな！　レオン、いくぞ！」と背中を押していた。

　この投稿に「涙ぐましい瞬間」「これはオスカー賞」「5ラウンドの前に彼の心に火をつけた」「このコーチは伝説だ」「こんなスポーツ、世界にあるのか」などのコメントが寄せられている。