横浜でスープラが2台盗難 「連続窃盗犯か」と怒りの声 愛車を守るために取るべき対策は

お盆休みを挟んだ今週、自動車の盗難が相次ぎ、ネット上には「#拡散希望」のハッシュタグが大量に流れた。特に横浜ではトヨタ・スープラが2台、立て続けに盗難され、「連続窃盗犯か」と衝撃が広がった。旧車を始め日本車の価格、価値が高騰する中、愛車をどう守ればいいのか。

トヨタ・スープラ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
トヨタ・スープラ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「盗難のツイート多すぎる」スープラのほかにも

 お盆休みを挟んだ今週、自動車の盗難が相次ぎ、ネット上には「#拡散希望」のハッシュタグが大量に流れた。特に横浜ではトヨタ・スープラが2台、立て続けに盗難され、「連続窃盗犯か」と衝撃が広がった。旧車を始め日本車の価格、価値が高騰する中、愛車をどう守ればいいのか。

「盗難のツイート多すぎる 80スープラ2台 34スカイライン1台 RZ250、RZ350 アヴェンタドール 怖すぎる日本」「スープラ2台盗難はヤバすぎる…」「同じ犯行グループか?本当に許せん!」。今週、SNS上には被害者の投稿を見たユーザーからの怒りや嘆きの声が上がった。

 投稿によると、16日から17日にかけて横浜市内でスープラが2台、それぞれ盗まれた。詳細な時間帯は不明なものの、同じ車種を同じタイミングで狙った犯行の可能性がある。

 近年、旧車を中心に日本車の価格が高騰。とりわけ生産台数が少ないスカイラインGT-Rや2000GTは、中古市場で数千万から1億を超える値が付けられることもある。また、海外で人気の高いランドクルーザーやレクサスは盗難の多い車として知られている。オーナーやメーカー側も対策を講じているが、犯罪者も巧妙でいたちごっこの様相だ。

 旧車に特化した買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車株式会社が4月に発表した「旧車の盗難対策についてのアンケート」(男女126人が回答)によると、旧車(2010年式以前)の盗難被害に遭った人は、6.3%だった。

 また、車の保管場所は、屋内が46.0%、平面が40.5%、「ボディーカバーをしている」が10.3%だった。

 そして、すでに行っている盗難対策(複数回答)については、「特にしていることはない」が41.8%でダントツの結果に。

 続いてセンサーライト13.7%、防犯カメラ11.6%、イモビライザー11.0%、タイヤロック、ハンドルロックなどの固定器具が11.0%、GPS車両追跡サービスが5.5%だった。

「写真等をSNSに投稿せず限られた仲間と付き合う」「タービンを付けていない」「前に他の車を止めて、盗難するにも時間かかるようにする」「走らない期間にはタイヤを外している」などの声もあった。

 なかなか減らない盗難。効果的な対策はあるのだろうか。

 カレント自動車の広報担当者は取材に「一番のお勧めはハンドルロックやタイヤルロックですね。一番手軽にできますし、使い続けるのも面倒ではないです。目立つので視覚的にも効果があります」と話した。取り外しも容易ではないため、「できれば両方やっていただいたほうがいい」とアドバイスする。

「あとはボディーカバーですとか、バイパーやホーネットなどのセキュリティーシステムを入れることですね。駐車位置を工夫するのも効果的です。塀や建物、隣の車となるべく距離を詰めて停車する。盗難する際にドアが開けにくくなると思います」と続けた。

 盗難は人けのない夜間や朝方に行われることが多い。7日には盗難高級車を保管していたとして茨城・筑西市の自動車整備会社経営の男ら5人が逮捕された。しかし、一度、車を盗まれると見つかる頻度が少ないのもこの犯罪の悪質なところ。計画的で犯行はごく短時間、そして犯人の足跡を残さない特徴がある。

 愛車がこんな形で行方をくらますのは何よりつらいこと。万が一の備えを改めて見直したい。

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