女優の有村架純と俳優の中村倫也がW主演を務めるTBS系金曜ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます？-」の第6話が19日、放送された。石子（有村）の大庭（赤楚衛二）への“返事”に、SNSは「なぜか泣ける」と話題になっている。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります。）

　東大卒ながら司法試験に受かることができないパラリーガルの石子と、見たものを写真のように記憶できるという特殊能力を持つが一風変わったキャラクターが玉にキズな弁護士・羽男（中村）が身近な珍トラブルに挑むリーガル・エンターテインメント。

　第6話の依頼人は、妻と双子の息子と一緒に分譲賃貸マンションに住んでいる高梨（ウエンツ瑛士）。ポストに「お年寄りが孤独死した部屋だということはご存知ですか？　その部屋は呪われている幽霊物件です。災いが起こる前に立ち去ることをお勧めします。」と書かれた脅迫めいた手紙が入っており、いまのマンションに引っ越してきてから育児ノイローゼぎみだった妻の体調が益々悪化。幻覚や幻聴を訴えるようになってしまったという。

　孤独死があった部屋だとは知らなかったという高梨は事前に知らされていたら借りなかったと話し、「人が亡くなっていたことを隠していた、この部屋のオーナーの不動産会社に責任をとらせたい」と羽男と石子に相談をする。羽男らは不動産会社と話し合いを行うが、高梨一家の前に1人住んでいること、その方には亡くなった方がいると告知した上で貸していること、貸し出す前に部屋を全面リフォームしていることを主張されてしまう。高梨一家の前に住んでいた住人は２ヶ月でその部屋を出ているが、その理由は「お仕事の都合だと聞いています」とはっきりとは明かさず。不動産会社との話し合いが暗礁に乗り上げた2人はターゲットを脅迫めいた手紙をポストに入れた人物に切り替える。

　調査をすすめるうち、高梨夫婦が子どもを保育園に入れるための活動“保活”に奮闘していることを知る。さらに調べていくと、防犯カメラや目撃情報から同じマンションに住んでいる女性が高梨家に手紙を出したことが分かる。彼女も保活を行っており、子どもが1人しかいない自分より双子の高梨家の方が認可保育の保活で計算される「点数」が高いことを妬み、手紙を入れるにいたったという。さらに、不動産会社の“ルームロンダリング”も発覚。リフォームもずさんで、高梨の妻が訴えていた体の不調は育児ノイローゼではなくシックハウス症候群によるものだったことも分かる。不正を暴かれた不動産会社はたじたじ。高梨一家は不動産会社から慰謝料や治療代、前払いの家賃などを勝ち取り、ぶじマンションを出ることに成功する。

　第6話の見どころは、石子と大庭（赤楚）の関係。

　第5話で大庭に告白された石子だが、返事は保留中。大庭が石子に告白したことを知った羽男は石子に「告白されたんだって？　大庭っちから聞いた」とたずねる。「いいなと思ったら付き合うし、いやだったら断ればいい」と話す羽男に、石子は「そんな、単純なものじゃないんですよ」とぽつり。「大庭さんをいいなと思う部分はたくさんあります。自分の好意が100パーセントと言い切れない中、お付き合いしていいものなのか迷いがあるんです。ルール違反なんじゃないか」「事務所の経営が苦しく仕事に専念すべきなか、恋愛はいかがなものかと……」と、胸中を明かす。

　そんな石子に羽男は、「プライベートが充実している方が、仕事頑張れるっていう話しもあるよ」と助言。さらに「事務所のこと心配だって言ってたけど、そこについては俺を信じなさいよ」と、後押しする。

　羽男の言葉が効いたのか、大庭に告白の返事をしようと呼び出す石子。「先日、告白していただいた件ですが……」と切り出し、気持ちがうれしかったこと、事務所での仕事ぶりにも感心していること、奥ゆかしい性格や誠実なところにも好意を持っていると話す。「でも、それだけでお付き合いに踏み切っていいものか悩んでいました。ですが、一緒に過ごす中で思いを積み重ねて、ゆくゆくは100パーセントになれれば、それはそれでいいのかもと思い始めました」と決意を固め、「ぜひ、告白をお受けさせていただきたく存じます」と、大庭の告白にOKの返事をする。「ありがとうございます」と思わず石子を抱きしめる大庭の姿に、視聴者も大喜び。「ああ大庭さん可愛すぎる」「最後の石子さんと大庭くんのシーン、めちゃ穏やかなシーンなのになぜか泣ける」と祝福の声が寄せられている。最後の最後まで告白を受けるかどうか分からなかった石子の気持ちの揺れに注目した人も多く、「まさか付き合うとは思わなかった！」「大庭さんへの気持ちがちゃんとラブになっていくといいなぁ」と、今後の2人の関係がますます気になっている人も多い様子だ。