【鎌倉殿の13人】堀田真由が明かす小栗旬の魅力「悩んでいるときにそっとそばにいてくださる」
NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)で、主人公・北条義時(小栗旬)の正室で、比企一族出身の比奈を演じる女優・堀田真由がこのほど、滋賀県長浜市で開催されたトークライブに出席し、大河に出演する気持ちや小栗の魅力などを語った。
滋賀県長浜市で開催された大河ドラマのトークライブに出席
NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)で、主人公・北条義時(小栗旬)の正室で、比企一族出身の比奈を演じる女優・堀田真由がこのほど、滋賀県長浜市で開催されたトークライブに出席し、大河に出演する気持ちや小栗の魅力などを語った。
「最初にお話をいただいたのはクランクインよりもだいぶ前だったんですけど、何だか実感が湧かなかったです。やっぱり大河ドラマというのは女優としてのひとつの目標でもあったので、いつか出られたらいいなと思っていたんですけど、思ったよりも早く、そして三谷幸喜さんの作品に出られるということが本当にうれしかったです。連続テレビ小説『エール』でご一緒させていただいたチーフ演出の吉田照幸さんとも今回またご一緒させていただきましたし、『わろてんか』のときに助監督だった中泉慧さんも今回は監督として演出チームに入られていて、再会することができました。自分自身も、またお会いできるようにならなきゃな、と思っていましたし、再会できたら『わろてんか』の時よりもっともっと大きくなっていたいなと思っていたので、それも含めて思ったよりも早くて、うれしい気持ちでいっぱいでした」
比奈という役についてはどう感じているのだろうか。
「歴史上は『姫の前』という方がいらっしゃって、その方が今回は“比奈”として描かれています。もちろん歴史に沿ってはいますが、やっぱり三谷さんのオリジナルな部分もあるので、実際に台本を読んだときはすごく小悪魔な女性だなと思いました。そしてとっても芯が強くて、比企と北条の懸け橋となる方なので、やっぱり心が、思いがすごく強くて、圧も若干強い(笑)。そういった女性としての強さっていうところを出していけたらと思いました」
小栗旬らとの共演についての感想も気になる。
「もちろん緊張しました。義時さんと比奈の2人が初めて会うシーンが、本当に私のクランクインだったんです。そのときに小栗さんが『ようこそ比奈』ってご自分のマスクに書いてくださっていて、それがすごくうれしくて、その話に触れたかったんですけど、緊張しすぎて何も会話もできず、ただ自分の心臓の音が聞こえるぐらいドキドキしていて。作品ですっごく緊張することってあまりないんですけど、『鎌倉殿の13人』はもう放送も始まっていて見ていましたし、『本当にやって来たんだな』という感じと、本当に目の前に小四郎殿がいて『ああ、これから比企と北条の架け橋をしていかなきゃいけないな、まっとうしたいな』と思うとすごく緊張して。ただ、これではイカンと思って、小栗さんに初日に『私はすごく緊張しています』ってもう言いました(笑)。言った方がもしかしたら自分の心が落ち着くかなと思って、そのシーンの撮影前に言ったら小栗さんが『そうだよね』って言ってくださって。でも最初の頃は本当に緊張していてあんまりお話ができなかったですね」
比奈は何がきっかけで義時を好きになったと思うか。
「やっぱり初めて会ったシーンのところはすごく比奈にとっても印象的で、『架け橋になるために行ってこい』と言われて義時のところに行ったんですけど、そこで義時に『帰りなさい』って言われて。『たらい回しではないですか』という比奈のセリフもありましたけど、『帰りなさい』って言うくせに私に八重さんの話をするし、『この人は何なのだろう』って、今まで出会ったことのないタイプの方に出会ったという感じを受けたと思うんです。前の妻、大切な方の話をしてくださるって、相当心を開いたりしないとその胸の内って聞けないものだと思うんですけど、初対面でお会いしたシーンでその話が出てくるっていうところにちょっとひっかかりを感じてはいました。そのあと、イノシシに追いかけられるシーンがあって、2人が倒れるんですけど、そこで目が合って『ドキッ』っていうのをくださいと演出の吉田さんもおっしゃっていて、そこで2人が打ち解ける何かがあったんだろうね、というふうに話していました」
座長・小栗の魅力はどうか。
「私が『このシーンはどうしようかな』と悩んでいて、前室っていう、セットの外にある待機場所で、ひとりで座って考えていても、そっと横に来てくださって、ただ私が質問するまで何も聞かないでいてくれるんです。私が『これどう思いますか』と聞いたら、ここをこうしたらどうかな、とか言ってくださるんですけど、何か悩んでいるときにそっとそばにいてくださるっていう感じで。イノシシに追いかけられるシーンのときは、下がりながら振り向かないみたいな動きだったんですけど、そこはお互いにリズムが合わないといけなかったので、『そこはやっぱりこういうふうにしたほうがいいんじゃないか』というのを小栗さんの方から言ってくださって、結構何度も重ねて練習しました」
最後は会場にむけて「比奈の運命としてもこれからどんどん『あと少し』というところに来ているので、どうか最後まで比奈の運命も見届けて頂けたらうれしいです」とあいさつした。